「モチベーション」が上がらない理由。仕事〜プライベート編

IMG_1343

仕事で、人材育成もやっているのですが「スタッフのモチベーションが上がらない時、どうしたらいいですか?」という質問をいただくことがあります。

そんなとき、こうお答えします。

「モチベーションなんか、上げないことですよ」

へ?

みたいな顔をされます。笑

モチベーションが上がらない時は
モチベーションが上がらない

「原因」

があります。

しかしそれは

職場環境の問題であったり
当人の私的な問題であったり

その複合であったり

「原因」はさまざまです。

なので

「それらしい方法」で

モチベーションを上げようとしても

上がる人もいるかもしれませんし
上がる時もあるかもしれませんが

それは一時のこと
それは一部のひと

になってしまう可能性が
高いのです。

(何でも試してみることが大切ではありますが。)

もし、
やってみるとすれば

本人に考えてもらうことです。

「今、仕事に対して、思うことある?」
「今、仕事してて面白い?」
「今、仕事に対するモチベーションって、10がMAXだったら、いくつくらい?」

みたいな聞き方です。

……

「10がMAXだったら?」

というのは
わたしが病院で教わったものからの
「変換」です。

救急で病院にいったとき

「内藤さん、10が痛みのMAXだったら、今はいくつくらいですか?」

って聞いてもらえたんです。
それは、答えやすかったです。

「どのくらい痛いですか?」とか
「どんなふうに痛いですか?」とか

聞かれても

「痛いんだから、痛いんっす!」

みたいに
痛いんだから、答えられませんもんね。笑

そのときは、歩けなくて
横にもなれなくて
車椅子に乗っていたので

言葉も出ないくらい、
考えられないくらい、
痛いことだってあるだろうとも思います。

……

スタッフさんに

「10がMAXだったら、今はどのくらい?」

と聞いてあげると、
例えば

「今は、6くらいですかね」

みたいに、
返してくれます。

「それは、どうして6くらいだと感じているの?」

と、
さらに聞きます。すると

「あとの4は、◯◯と、◯◯が、うまくいかないこと、ですかね」

と、
本人が整理して話してくれます。

そして、

「じゃあ、◯◯と、◯◯がうまくいくようにするために、何か手伝えることはある?」

と、
聞いてあげると、

「なんだ、手伝ってくれる人がいるんだ」

という

「安心感」につながって

その問題自体は、
これから改善するものだとしても

まずは
明るい未来を感じて、

「なら、やれるかもしれない」

と、勝手にモチベーションを上げてくれるのです。

……

「叱咤激励」

みたいなことも
ときには、アリなのかもしれませんが

みんな
「いい人」なので

もっと悩んで
もっと苦しくなって

仕事をやめてしまう人もいます。

ここまでは
仕事を例に話しましたが

これは、
個人のプライベートでも

同じことが言えるかもしれません。

自分で、
自分に聞いてやるのです。

しかし、1つだけ
聞き方の「注意点」があります。

……
※使用上の注意※
仕事とプライべートの「聞き方」は「逆」になります。
……

「今は、10がMAXだったら、どれくらい?」

「6くらいかな。」

「じゃあ、その6をもっと面白くするには、何ができそう?」


自分に聞いてやるのです。

くれぐれも
「6あるのだから満足しろ」
という身もフタもない話ではありません。

足りない「4」のほうにフォーカスすると
一見、モチベーションが上がりそうですが

「4」の
「不足を補う」思考にハマっていきます。

すると

「6」がまるで無いもののように
「0」であるかのように、

勘違い、
してしまうものだからです。

「6」を増やすことを考えていると
「4」が視界に入りにくくなるだけではなく

(とはいえ人間なので、4のことは気になったり、ならなくなったり、するものですが)

とはいえ、

「6」を「7」にできたとき
「7」を「8」にできる自信が湧いてくるのを

利用するのです。

「6あるんだから、7イケけるっしょ」

ってな具合に、です。

「スタート」が「0」でも、同じです。

人生の

「どん底」にいるときは
「0」のように思いますが

「0」になると、逆に笑えてきます。

あまりに、何も、なさすぎて。笑
あまりに、誰も、いなさすぎて。笑

何も考えなくなります。
何も考えられないので。

そして、その
「0」を「1」にした自分を見たときに

楽勝じゃん?

と思えるものです。

「1」なのに。です。笑

人生は、そんなもの
じゃないでしょうか。

たとえ「9」でも
不足分の「1」を補いたい人は
いつでも不足していますし

いまが「0」でも
「1」を増やそうとする人は
いつでも増え続けると信じています。

とはいえ
世にはびこっている

「ホジティブシンキング?」とか
「スピリチュアル?」とか

というものとは
別のものです。

「4」不足していることを
「私は幸せです!」と

頭の中で、
現実をどう解釈したとしても

「解釈しようとした自分」

を消すことはできません。

「6だけど10です!」って
単なる「嘘」だしね。

不足してるんだから、
不足してる現実からはじめれば、いいのです。

悲しいなら、悲しいだけ、泣けばいいのです。
苦しいなら、苦しいだけ、苦しむのがいいのです。

自分に嘘をつかず。
自分に正直に。

現実を、現実のままに感じようとしたとき
現実は、足場を固めてくれるから。

6でも、0でも
そこから

「スタート」させてくれるから。
「踏み切り台」になってくれるから。

現実を見ないようにして
都合の良い空想をしようとして

無理をした自分
無理をしなければならない自分を

まざまざと見てしまうと

どうしても
「不足を補おうとする思考」に
引っ張られていくものです。

「6だけど10です!」のポジティブも
「6だけど0だし!」のネガティブも

「現実」を無視しているから
「踏み切り台」に足を置いていないから

「スタート」できないのです。

ポジティブに考えようとするほど
ネガティブな自分に直面してしまうのだから

キツイ、です。

自分がそうだったから
過去の自分にツッコミをいれています。

自分の足をひっぱるのか。
自分の手をひっぱるのか。

足を引っ張って、過去に引きずり込むのか。
手を引っ張って、未来に引きずり出すのか。

どっちも力がいるのなら
どっちの力を使おうか。

もう、好きなほうを選んで、いいんだよ。
もう、楽になっても、いいんだよ。

頭の中だけではなく
現実に。

……

疲れちゃいますよ。
こんな、暑いんだし、笑。

どっちかやんなきゃなんないんなら
どっちにしますかね。

どっちだって、
パワーいるんだから。

あなたのパワーは、
あなたのもの。

いま、どこに自分を引っ張っているのか。
いや、いまは、休憩中なのか。

休憩も必要だからね。
水分とってね。

スイカを、志村けんさんみたいに
左右にスライドしながら
食べたりね。

ほとんど口に入ってなかったりしてね。

(昭和でごめんあそばせ♡)

もう、楽しんでいいんだよ。
もう、楽になっていいんだよ。

さて、今日もいきますか
どっちに、いきますか。

……..