今日は祭日で、子供と一緒でした。おとといのブログ、とも関連するのですが、子供にあることを言い聞かせている時、涙が出ました。
うちの子は、元気なのか、すぐに走ってどこかに行ってしまいます。
その度に
「ママが見えないところに行かないでね!」
って、何度も言い聞かせるのですが
さすがに
「もう、頼むよ…」と思ったので
捕まえた子供の両手を握って
こう話したんです。
「ママが見えないところに、お願いだから行かないで。もしどこかに連れて行かれて、二度と会えなくなったら、ママ、生きていけない。悲しくて、生きていけない。連れて行かれて、怖い目にあったりしたら。お願いだから、ママが見えないところに行かないで。」
そう話していたら、涙が出てました。
食事していた店にお会計のカードを預けて
飛び出していたので
お店の人が追いかけてきてくれて
そのカードを受け取って。
なぜか泣いて抱き合う、親子。笑
いつもふざけて
「はーい」
と言っている子供が
神妙な顔つきで、頷いていました。
……
親が怒る → 怖い → 言う事を聞く
これだと「ことの奥行き」がわからないままに、ただ親のいう事を聞いていればいい、という思考が出来上がってしまうかもしれません。
交通ルールもそうですが
「信号が青だから」といって
「ルール通りだから」といって
いくら上手に手を上げて歩いても、左右も見ずに渡るのでは、信号無視して走ってくる車と事故になってしまうかもしれません。
「車にぶつかると、どうなるか」
その「奥にある事」を想像したうえで「ルール」も覚えておく、というのが大切なはずです。
……
これは、大人の社会でも同じことが言えるかもしれません。
ルールがどうであっても
「その奥」にあること
「その奥」の可能性に
どれだけ想像力を
働かせることができるか。
たとえば…
*従来の慣例通りに進行する仕事が、本当に、最高に価値を生むものなのかどうか。
*常識といわれる範囲での思考が、あなたの人生に、本当に、最高に満足いくものを生み出すのかどうか。
*周囲の人たちの「平均値」のような生き方が、本当に、あなたの「最高値(さいこうち)」を味わえるものなのかどうか。
そうじゃない、とは言いません。
そうかもしれないし
そうじゃないかもしれない、という
「両極の想像力」を持つことが、さらなる創造性を生むものだと、思うからです。
ものごとを「限定性」のなかで決めることのないまま、花のまわりを飛ぶハチや蝶のように、縦横無尽な視点で、そのものを見つめることができるかどうか
だと思うからです。
……
最初の話に戻ります。
わたしは子供に
「あなたがいなくなったら、悲しくて、ママは生きていけない」
とは言うものの
そういう親の思いで子供をコントロールすることが「善」だとは思っていません。
何より、本人が
「ママが悲しんでも関係ない」
と思えば、それはどうしようもありませんからね。
小さくても「本人」の人生です。
ただ、わたしの正直な気持ちを伝えて、それが伝わるかどうか、それでどうするのかは「相手の側」のこと。
これは、大人も子供も同じでしょう。
ましてや、うちの子が大人になって、自立したときには、それこそママが悲しもうが何しようが、あとは本人の人生ですからね。
……
少し話の角度を変えます。
どこかで、こんな話を聞きました。
「生まれて数ヶ月の間、あかちゃんは、お母さんと自分を「一人」「一体」だと認識している」
のだといいます。
確かに、生まれる前までは、母親の内臓の中にいますから、文字通り「一体」です。
そこから、だんだんと「自我」を形成して「自分」が出てきて、よくいう「イヤイヤ期」を迎えて、はっきりとした自己主張を持つようになり
しかし「一体」だったからなのか
どんな親に対してでも
「親の期待に応えたい」
という気持ちがあるようで
(その裏返しを表現する場合も含めて)
わたしなども、母親が好きだと言った、長い髪を切ることができなくて、やっとショートカットにできたのは、25歳のときでした。
髪を切ったっていいいとわかっていながら、なんとなく、なんとなく、切れなかったのです。
母親に言わせれば、そんなこと覚えていると思わなかった、という程度のことだったようですが
子供にとっては「親の望みなら」
それに沿いたい
(もしくは、だから沿いたくない)
という思いが少なからずあるのかもしれません。
過去に「一体」だった「自分の望み」のように思うのかもしれません。
……
さて、あなたは、どうでしょうか。
まとめとして『3つ』ほど
あなたに問いかけたいと思います。
まず1つめ。
あなたは
「ルール」や「善悪」などで曇った視点ではなく
「正直な気持ち」ベースで
どれくらい
自問自答されているでしょうか?
世の中的に、何が善でも
世の中的に、何が悪でも
あなたの気持ち
あなたの人生
それがどんなもので在りたいのか。
それを正直に感じることを
恐れてはいないでしょうか。
そして2つめ。
あなたは
自分の「善」だけを振りかざして
それを「正直」であることだと
勘違いしてはいないでしょうか?
自分の「善」を表現することが
悪いことだとはいいません。
「正直」を表現することが
悪いことだとはいいません。
しかし、あなたの「善かれ」が、誰かの「善」であるとは、限らないということ。
他人は他人。
自分は自分。
相手の「善」と
自分の「善」は
重なるかもしれないけれど
真逆かもしれない。
しかし、その前提の上で
「正直」に「在る」ということ。
「私がこうなんだから、あなたは(も)」ではなく
「私はこう」を生きることで、完結。
「真心で生きた先」は
「他」に任せてられているでしょうか?
そして最後に、3つめ。
誰かの「善」にそぐわないあなた自身を
あなたは責めていないでしょうか。
親
妻
夫
恋人
友人
上司…
彼らの「善」と
あなたの「善」は
同じかもしれないし
違うかもしれません。
けれど、わたしたちは
「丸く収める」ために
「波風を立てない」ために
自我を抑えて、自立することを恐れる傾向にあるようです。
ましてや、相手を大切に思っていれば、相手と「一体」でありたいばかりに、自らコントロールされにいく場合もあるのかもしれません。
しかし彼らは、ただ真摯に、正直に在ろうとしているのみで
「あなたの側」
のことにまでは、踏み込んでいないかもしれません。
彼らも、私のような親と同じように
正直に在るだけ
それを伝えただけで
それに対してどうするのかは
あなたの側に任せている
かもしれません。
自立した親
自立した大人
ばかりではなく
確かに、いろいろな人がいますが
けれど、当然のことながら
誰をも、あなたをコントロールすることはできないのです。
(しかし、あなたが誰かを、自分の善悪でコントロールしたいと思っている場合は、相手があなたをコントロールしているように感じることがあるかもしれません。)
あなたを愛している人なら
「あなたが、あなたなら、なんでもいい」
「あなたがそうしたいなら、したらいい」
「何をしてくれても、してくれなくても、そのままで、あなたを愛している」
と思っているものです。
「そのまま」や「ありのまま」は
使い古されてしまいましたけれども
「あなたは、そのままで」
「あなたは、どんなあなたでも」
と、思っているものです。
……
最後に。
自分を好きになることと
自分を愛することは、違います。
何をどう感じるあなたでも
何をどうするあなたでも
誰の思いがどうであれ
「あなたの側」を生きること。
世の中的に、それがどんな生き方でも
誰かにとっての「善」にあてはまっても
誰かにとっての「悪」にあてはまっても
あなたが、
あなたを
生きること。
それが「自分を愛する」ということです。
だから誰も、自分を愛せない人なんて、いないんですよね。
ちょっと、いろんなことに惑わされたり、忘れさせられたりしているだけ、なんですよね。
と、今日の話も、わたしの考え(善)であり、あなたの考え(善)とは違うかもしれませんけれどもね。
(追記)
わたしも正直、いつも書いている通りに生きられているかどうかといえば、そうとも言い切れません。
けれど、ココロが暇で、考えすぎたりして、視界が曇ったときにこそ、自分が描いた「きれいごと」のような絵が「ありたかった姿」を思い出させてくれるものだとも思います。
100パーセント上手くなんて
生きられないけど
わたしが大切な人たちには
「どんなあなたも愛している」
という、わたしの「当たり前」を「正直なそのまま」を生きて在ろうと思います。もちろん、わたし自身へも含めて。いつも上手くなんて生きられないけど。それも含めて。
こんなこと忘れて、ケラケラ笑ってるだけの日々も含めて。
……
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