2012年に、明日香出版さんから出していただいた「売れる販売員とダメ販売員の習慣」が増刷。3万9000部に。
3年前の本で、ビジネス本の類のなかでも、ジワジワずっと売れていく「教育系」のタイプの本でもあり
「2万部で御の字」といわれるビジネス本のなかでは、出版社さんの尽力によって、ゆっくりゆっくり、おかげさまの、まもなく4万部。
しかし正直、4万という数字は
私を喜ばせてはくれません。
それは、5000でも10万でも100万でも、変わらないかもしれません。
私を喜ばせてくれるのは
「誰かのなかで、私の言葉が、誰かのものになったとき」
なんです。
……
うまい例えが浮かばないので
先日のことをお話しします。
私も著者ですが、
親しい人にも何人か著者がいます。
ある日、カフェでお茶していたら
その人の本を読んでいる人がいたのです。
27歳か28歳くらいの男性が
彼女と一緒にお茶を飲みながら
それぞれ、読書していて。
男性は、その本を読みながら
時々、天井を見上げて
読んだものから、何かを咀嚼して
ノートに目を下ろして
何か書き留めて。
また本を読み進めては
天井を見あげては、考えて。
それを繰り返していました。
「ああ、この本が、この著者の言葉が、この人のものになっていく」
その光景を見たとき
ものすごく興奮したのです。
……
著者にとっての喜びは、何万部売れた?とかという「外側の評価」を差し置いて
(売れないよりは売れたほうがそりゃいいですけれどもね。あくまで資本主義社会ですし、出版社は商売でやっているわけだから。その前提からは出られないにしても)
『読んだ人のものになる』
『読んだ人の血肉になる』
そうやって
「誰かのなかに入って生きられること」
が何よりの喜びだと、私は思います。
これは男性的なようで女性的でもあるようで、いやどちらでもない
「人間的」
「生物的」
「有機的」な、広がり感。
うまく言えませんが、それは
まるで、臓器提供のよう、かもしれません。
まるで、食べ物になれたよう、かもしれません。
自分が産んだものが、誰かのなかに入りこんで、その人の人生のなかで、新しい何かを生んでいく。
まるで、ウイルスに感染するように。
まるで、ウイルスが蔓延するように。
……
これは、著者でなくても
すべての人に言えることだと思います。
もし、あなたがお母さんなら、あなたの笑顔と温度があるだけで、家族が安心して出かけ、安心して帰る場所ができる。
もし、あなたにパートナーがいれば、あなたの存在が彼の励みになり、彼のパフォーマンスがアップする。
もし、あなたに友達がいれば、あなたとの時間が、彼女の人生を楽しくさせ、彼女の人生をカラフルにする。
自分が誰かの「一部」になれたとき
そのために「自分」を大切にできたとき
あなたは、
あなたとして存在するだけで
「良質なウイルス」になる。
しかし…
誰かの役に立つ「ため」に
あなたが何かを「我慢」したり
誰かに愛される「ため」に
あなたが何かを「工作」したり
そんなことをしていると
あなたが良からぬウイルスに感染して
苦しむことになるものです。
しかしこの苦しみも、苦しみ尽くさないと、なかなか自覚することができないのが、現代社会で育ったわたしたちなのかもしれませんが
あなたが
あなたで
いるだけで。
それだけで、あなたは誰かをあたためる。
それだけで、あなたごと誰かに感染する。
何をしていても
何をしていなくても。
あなたは、そういう存在なのです。
……
ああ、もっといろんな面白いウイルスを撒き散らしたい。
触れただけで「その人の本質に還ってしまう」ような。
それには、多分
わたしが
もっとわたしになること
なのだろうな。
よかったら一緒に、あなたも。
あなたが
あなたに
なるために。
そのために今日も、いろんな経験をして「あなた」の「内側」に出会っているのでしょうね。
注意深く「自分」を観察して。
現世的な痛みのなかで
ときどき我を見失うこともあるかもしれないけど。
そんな自分の「誤作動」すら愛して。
外側を見失いながら出会っていくのが
内側の自分なのかもしれませんね。
さ、もっと見失っていきましょう。笑
そして、あなたの中にある「あなたウイルス」を発見し、ただ生きることで、それを世界へばら撒いていきましょう。
うまいこと言えたのかどうかわかんないけど、とりあえず、ちょっと現世的な仕事してきます。
お客さんのお店さんへの
クリスマスディスプレイの部材の発送ね。
クロネコヤマトの窓口のマダムが
「シーね」って、梱包材くれるんですよ。
終わったらマダムと立ち話でもしてこよう♪
……
写真の本は「接客本」ですが、わたしは「接人本」だと言っています。
どれだけ自分の内側を細やかな目盛りで見つめたかが、他人との関わりに反映されます。
もはや、接客本でなく自己啓発本だと思っています。
業界外のすべての人に読んでほしい
宣伝でシメたなコイツ。
あしからず♡
シメシメの顔。笑
……
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