私は自分でも、お金の感覚が
ちょっとヘンな気がしています。
お金をまったく持ってなかった
20代の頃から
「お金が足りない」
「お金が欲しい」
と思ったことがありませんでした。
やせ我慢じゃないのか?と
よくよく思い出してみても
「どうせなんとかなる」
としか
今も昔も思っていないのです。
起業に失敗して
無一文になったこともありますし
(いや無一文どころか、お金の計算できなくて、あるだけ全部使うから借金もありました。この失敗の原因については、次のブログで書きます。)
27歳で会社を辞めるとき
額面で197000円
手取りは10万円ちょっと。
アパレルに勤めてて
お給料安いのに、お洋服代はかかるし
デパートに勤めてたときは
ランチはいつも、冷奴とおにぎり1個。
初めて一人暮らしをしたときは
実家が東京都内なのに
埼玉の奥地の
駅徒歩25分の小さなアパートで。
けど
「お金がない」と思ったことがなかったのです。
世の中を見てると
当時のわたしなんかより
お金がある人はたくさんいるのに
「お金が足りない」
「お金が欲しい」
と感じる人は多いみたい。
「なんでだろう?」
と考えてみたのです。
…
そして
ようやくわかりました。
わたしは
お金を持っていない頃から
「お金持ち」
だったんです。
よく読んでくださいね。
お金がないのに
お金持ちだった
のです。
お給料以外に、誰かからお金をもらっていたわけではありません。ただ…
「欲しい!」と思ったものは
それがいくら高くても安くても
買っていました。
高額ならローン組んでも買いました。
「欲しい!」
「きれい!」
「楽しい!」
「カッコイイ!」に
ブレーキをかけたことがなかった。
ブレーキが無いか
生まれつき壊れているのかもしれません。
とはいえ一応、悩むのです。
「悩んだフリ」をするのです。
計画どおりになんてできるわけもないのに、一応、収支を書き出してみたりして
「イケる♡」
という言い訳を捏造して
何でも買うのです。
…
一例として
25歳のときに買ったクルマ
のことをお話ししますと
このブログに書いたこともありますが
アルファロメオというイタリア車。
こんな車。どこから見てもセクシー。
(画像はネットより拝借)
諸々含めたら230万。
(中古なのでそのくらいです。)
しかし当時の私には、
とてもとても高い買い物でした。
もちろん頭金ナシの
60回のフルローン。
とはいえ
中古の古いクルマなので
あちこち壊れまくります。
(今思い出しましたが、アルファロメオに乗ってたので「ロメオジュリエッタ」という葉巻をやってました。なんか「私かっこいいーー♡」とか思ってました。どこに向かっていたのか今でもわかりませんが、若気の至りかな笑。よくわかんないけど、一人で首都高乗ってるだけで、それだけで、ほんと楽しかった。)
(イメージ。ネットより拝借。かわいい。)
有名ブランドのバッグとかなら
他人の「いいなあ目線」とか
自分の「使い心地のよさ」とか
「費用対効果」
があったかもしれませんが
(ブランドものも好きですよ)
古いオープンカーなので、雨漏りして
雨の日は左腕がビショ濡れになりますし
(腕にバスタオルを巻いて運転します笑)
ある日突然、前に進まなくて
バックしかしなくなったり
(ちょくちょく、車としての機能を果たさなくなります)
バックミラーを見ようとしたら
それが外れて、助手席に転がってて
慌てて手にとって
手鏡みたいに持って運転したり
クーラーなんて効かないから
ウチワでパタパタ扇ぎながらだったり
毎日エンジンかけてやらないと
ご機嫌そこねて動かなくなったり
修理するお金や
手間ばっかりかかって
効果?とか
利便性?とか、ゼロ。
それでも、欲しくてたまらなくて
それでも、絶対手放したくなくて
それでも、楽しくてたまらなくて。
毎日、おにぎりと冷奴だったけど
私の世界はゴージャスだった。
「おにぎりと冷奴しか食べられない」
のではなく、ただ
「このくらいかなあ?」
って感じで。
「ダイエットしてるしちょうどいいね」
くらいの感じで、おにぎりの具をルンルンしながら選んでました。
(注:お金持ちに見られたいという見栄のために、車以外のことを我慢してフェラーリに乗るのとは違うの、わかりますか?
ちなみにエンツォ・フェラーリは、アルファロメオの出身(元レーシングドライバー)なので「フェラーリはアルファの子供」と表現されることがあります。レース界で圧勝だったメルセデスを彗星の如く現れて打ち砕いたのもアルファです。ああかっこいい。自己満足的豆知識でした♪)
…
クルマみたいな金額でなくても
日常のちょっとした買い物でも
「欲しい!」
と思ったときには
必ず自分に与えてやりました。
どんなに
「分不相応」でも
「身の程知らず」でも。
我慢したこともありますが
我慢しただけ余計にお金を使うのです。
例えば
10万円のバッグを我慢して
「このくらいなら安いし買ってもいいかな」
という
「損得勘定」で買い物を続けると
結局、たいして欲しくもないバッグをいくつも買って、20万円使ってた
みたいなことが起こるのです。
これが「ムダ使い」です。
高いものを買うのが
ムダ使いなのではないのです。
「欲しい!」
と思ったなら
それがどんなものでも
他人からどう見えても
常識的にどうでも
高くても安くても
「買ってあげるよ」って
自分の想いに応えてやるのです。
絶対に。
絶対に
自分の欲しい!を裏切らない。
絶対に
自分の気持ちに応えてやる。
絶対に
どんな手を使っても
自分の気持ちに応えてやる。
そこで培われる
「自分への信頼感」。
それが「自信」。
(銀座ホステス時代にも、いろいろな人を見ましたが、他人から認められるような実績や学歴やお金や煌びやかなステイタスを持っていても、自信がない人というのは少なくないように思います。)
…
むしろ
「自分への信頼感」を培う過程では
誰かの気持ちに
反くこともあるかもしれません。
自分の気持ちに応えるために
離婚するかもしれないし
自分の気持ちに応えるために
会社を辞めるかもしれない。
(注:形として、離婚したり会社を辞めたりすれば自分への信頼感が培えるわけではないので注意です。あくまでも自分の期待に応えるその手段としてなら十分に有り得るだろうという話です)
けれど
何があっても
どんな手を使っても
あなたの気持ちに応えてくれる
そんなパートナーがいたら
あなたはどう感じますか?
駆け引きも、説得も、必要ない。
あなたの気持ちが
相手の気持ち。
自分=相手。
そこに「ノー」は存在しない。
私の場合は
「自分への信頼感」を
ストイックに育てすぎたのか
周りにほぼ誰もいなくなり
付き合う人が総入れ替えになりましたが
そのとき
今のパートナーが現れました。
彼は私の気持ちに
全部応えてくれる。
まるで自分が
もう一人増えたみたいな。
そして世界への信頼感が
ますます強くなりました。
(あ、もちろん普通の男と女なので、いろいろありましたよ。お互いのこと、360度、残念なくらい知っていますし、全部見せ合わざるを得ないことに都度、恵まれてきました。その都度の喜怒哀楽と対話の積み重ねで「自分=相手」への信頼を深めてきました。)
…
どうでしょうか。
あなたは
あなたの気持ちに
応えていますか?
「自分への信頼感」ありますか?
他人からの信頼、を集めるために
自分を裏切っていませんか?
他人から見栄えのいい暮らしのために、欲しくもないものを自分に押し付けて
「これでいいだろ?」
なんて、あなたの気持ちを無視したものを選んでいませんか?
もしくは、他人から見栄えの良いものが欲しくて、なのにそれが手に入らなくて
「なんでわたしばかり不幸なのよ!」
と憤慨していませんか?
そういう状態の人は
いくらお金を持っていても
自分への信頼感が薄いので
どんなに稼げたとしても
銀行にどれだけ残高があっても
「お金持ち」
にはならないでしょう。
(注:高価なものを買えば「自分との信頼感」が高まるわけではない、ということです。自分の「欲しい(きれい、素敵、可愛い、楽しい、カッコイイなど)」に純粋に従って楽しめるかどうかです。お金がかかっても、かからなくても。)
…
「お金持ち」とは
という意味よりも以前に
「お金を使うセンスを持っている人」
のことだと思っています。
「センス」の語源は
ラテン語の「sentīre」という単語で
「感じる」
という意味です。
「欲しい」
と感じた自分のために
間髪入れず、動けるセンス。
「いくら持ってるか?」
よりも
「使いどころで、即、使えるか?」
という
「脊髄反応型」のセンス。
持ってても、使うセンスがなかったら、お金があってもなくても、ゴージャス感を感じることはないのです。
という
ブレーキの壊れた人間の
お金とセンスの話でした。
…
あなたは
「自分への信頼感」がありますか?
もしそれが欲しいなら
何から始めますか?
何をやめますか?
身分相応に
常識的にお金を使ったり
貯めてきた人には
怖いと思いますよ。
ワイルドサイド
(危ないほう、野蛮なほう)を
選ぶことが増えるでしょうから。
けどそのときの高揚感を
知ってしまったら
もう、中毒になってしまうから。
もうそのときから
面白い「お金持ち」でしか
いられないから。
【追記】
面白いほう
楽しいほう
笑えるほう
ネタになるほう
をいつも選んでいたら、脱サラして、起業に失敗して、銀座ホステスやって、また起業して、結婚して離婚して、本7冊書いて、OL時代の給料の2ヶ月分が時給になって、今は働いてもなくて、子育てしてヒマでブログ書いてと、てんやわんやの人生になりました。辛かった話ってネタになるから結構してたけど、本当のところは面白くてしょうがない人生♡自分のことが面白くてしょうがない。先読みも計算もできなくて、頭ワルくて、馬鹿げてて。笑。
Take a walk on the wild side.
わたしはまだまだ行けるな。笑
(昼から飲むの大好き。けど最近飲んでないな。)
自分の「欲しい」に、そして隣人の「欲しい」にも脊髄反射で応えていきたい。こんなときこそ。
…
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