起業に「成功する人」「失敗する人」その違い。

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人生に目標とかを掲げたことは一度しかなくて、そのときは失敗しました。

今日は、一人の人間が

起業に失敗したパターン
起業に成功したパターン

を紹介します。

「起業して儲けてやろう!」

と思ったのは
もう、14年も前の話です。

根っから

「お金儲けが大好き!!」
「お金が大好き!!」

という人は、

「儲けてやるぜ!」が

「楽しいモチベーション」
になると思うのですが

私はどうやら
そのタイプではありませんでした。

当時のわたしは会社員で
20歳から7年間も勤めたのに

大学生の初任給といわれる額も
もらえていなくて

(額面で19万7000円。
アパレル業界だと、たまにあります)

安く使われていることと

責任あるポジションなのに
思うほど評価もされないことが

「不満!」でした。

確かに、会社を辞めて新しいことを始めるという「わくわく」した感じもあったのですが

根っこにあったのは

「見返してやりたい」

という気持ちだったかもしれません。

「ニセわくわく」

とでも言いましょうか。

「自分がどこまでいけるのか試してみたい!」

「自分の存在価値を世の中に問うてみたい!」

「わたしを認めろ!」

というような

「欲求不満のエネルギー」

だったと思います。

いつも方法論ばかり求めていたし
いつも表面的な思考だった気がします。

とはいえ

「熱く燃えている!風(ふう)」

を装うのは
上手だった気がします。苦笑

しかし、
現実を見れば一目瞭然で

まったくお客も来なければ
まったく稼げない。

わたしがやろうとしたのは
「パーソナルショッパー」
というものだったのですが

今でこそ
「ショッピング同行」といえば

何をしてくれるサービスのか
わかる人が増えましたが

14年前の当時

そのようなものは
日本にはほとんどなくて

いや、やっている方は
1人か2人かいらっしゃったけど

わたしに集客力がなかった。

それで、
どんどんお金がなくなって

残高0円、
それどころか借金だらけ。

そこで

「銀座でホステスをやりながら、なんとかしよう」

と思い立ち
その日に銀座を歩いて

運良く、超老舗のスカウトマンに
拾ってもらって

その日からホステスになって

昼は、起業家気取り
夜は、ホステス

そんな生活をしていました。

そしていつしか
パーソナルショッパーの夢は諦めて

銀座が本業になり

「このままホステスで生きていこうか」

と思っていたある日

以前、勤めていたデパートで
お世話になった方から

「アパレルの会社で、こういう人材を探しているところがあるんだけど、会ってみますか?」

という連絡をもらい
会いにいきました。

某有名ブランドでした。

そこと契約することができ
銀座を引退。

そのときは
「これで一旗上げてやる!」

なんて意気込みは全然なくて

「流れてきたなら、乗ってみましょ」

くらいのノリで。

フリーランスとして
1社契約があるくらいでは

ちょっと足りないので
2社目を探しました。

ネットで調べていたら
某有名スポーツブランドが

わたしのやっている仕事の専門家を
探していました。

「わたししかいないよね」

と思い上がり、即、応募。笑

応募の文章には

「世界でも、この手法でVMD(という仕事です)をやっている人間はわたししかいません」

と書きました。

立派なハッタリです。笑

「アディダス」だったのですが
ずっと好きだったので

全身アディダスで面接に行き
契約することになりました。

(プッチ柄みたいなピンクのジャージで、とにかくド派手でした。笑)

2社、契約先が出来てからは
1度もこちらから売り込むことなく

粗末なウェブサイトを
自分で作っただけで

なぜか次々
仕事が来るようになりました。

結局、
サラリーマン時代にやっていた仕事を

フリーでやることになっただけ
なのですが

なんだか、純粋に
楽しかったのです。

寝る間もないほど
忙しかった。

体はヘトヘトだったけど

難しいことも、都度、あったけど
すごく充実していて

心はいつも
そのときを楽しんでいました。

そして相変わらず
お金には興味がないので

仕事をしたら満足して
請求書を出すのを忘れる始末。

(内藤加奈子の狂った金銭感覚は、こちらを読むとわかります。)
野蛮でアブない「お金持ち」のはなし。

とにかく仕事自体が楽しかった、のです。

そして本が出て
ますます仕事は増えて

雑誌の連載もして
さらに本が増えて
スクリーンショット 2016-04-20 22.57.53.png

テレビにも出て
IMG_2839
(クリックで動画。ダウンタウン浜田さんに「偉そうやわぁ」とつっこまれています。)

小さくて古いアパートだったのが

恵比寿のマンションになり

自分的には
大満足の仕事になりました。

一人の人間が

失敗したパターンと
成功したパターンを

お話してみました。

成功する人、と
成功しない人、がいるわけではなく

何を「原動力」にして「起動」するか。

方法論でも
知識でも
経験値でもない。

私の場合は

「不満のエネルギー」では
「不満」に終わり

「なんとなく楽しい」は
「大成功」でした。

起業してうまくいかない方は

「不満のエネルギー」から起動した人が
多い気がします。

だから続かなかったり
お客さんが見えなかったり。

ですが何でも

「こと」を起こすときには
「エネルギー」が必要です。

わたしも

「不満のエネルギー」を借りて
脱サラすることができたから

そのあと

「楽しい」に展開していったわけで

最初から

「楽しいのエネルギーで、始めなければなければならない!」

ということでもないと思っています。

(また、私とは別のタイプで「目標を設定した方が頑張れる!」というストイックなタイプの方も、もちろんいらっしゃると思います。あるボクシングの世界チャンピオンのお話を聞いたことがあるのですが、その方は目標設定の達人でした。)

そのとき
体の中に起きた衝動。

それが、
どんな種類のエネルギーであっても

その衝動に突き動かされて
流れがきたときは全部乗って。

「全部乗ったら、ダマされたりするんじゃないか」

という人もいるかもしれません。

そのときは
ダマされたらいいと思います。

それがまた
新しい衝動をくれるからです。

動かされるままに
踊らされるままに
生かされるままに

逆らわずに

存分に、下手をこいて
存分に、転がって。

そうやっている最中に
すでに「楽しんでいる」わけですから

もはや
「今、楽しめている」なら

それで
「成功」なんですよね。

お金があっても
お金がうまく使えなくて

楽しさを味わえない
「ココロ貧乏」な人もあります。

何が手に入るとか
何がなくなるとか

一過性のことに
さほどの意味はない。

計算しても
しょうがない。

目標とか計画とか
立ててもいいけど

立てなくてもいい。

全部
流れていけば
転がっていけば

ちゃんと
そうなるようになっている。

あなたが
あなたに
なるように

なっている。

だから、恥ずかしげもなく
何かをやめたり、始めたり

どうにでもすればいいと思いますよ。

わたしも、年末に

「ふつうの女の子に戻ります!」とか

四十路が言い放って、笑

休業宣言したのですが

こうやって恥ずかしげもなく
またチマチマ書いてますから。笑

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(写真はぜんぶ、私です。変装が趣味。笑。知人とすれ違っても気がつかれません。笑。インスタにも、さかのぼってもらうと8人バージョンを載せてます)

きっとあなたの人生にも

失敗するあなたや
成功するあなたや

いろいろなあなたが
登場していることでしょう。

振り返れば
どれも愛おしいものですよね。

【追記】

流れに乗ったり
流れを生んだり

そうやって
今そのまんまを生きるだけで

それが人からどう見えても
どう見えなくても

後悔しても
満足しても

また次、次と、暮らしていけば

いつか死にますから。笑

存分に、今に、喜怒哀楽しながら
楽しみに自分を転がしながら。

転がる自分を笑いながら。

rock ‘n’ roll

していきましょう。

転がらないようにしがみついているうちは、どんなにいいイメージしても、何も起こらないものですね。

神頼みだけじゃ東大に受からないのと同じ。受かる天才もいるけどね。わたしは残念ながらそっちじゃないから、ゴロゴロ転がるのを楽しむのみです。

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