時間というのは、知らないうちに過ぎていくもので
今年も、もう8月で
たぶん、来年になるのもあっという間で
そうやって、一生というのは、あっという間に過ぎていくもので。
たぶんね、
死ぬことが決まっているから、生きていられるのであって、これが終わりのない、果てのない旅だとしたら、それこそ気が遠くなるのだと思うのです。
私たちの人生は、私たちが思うほど長くはなくて、だから安心して、今を生きたらいいのだろうと。
今の悩みは、永遠には続かないし、誰かを憎んでいたとして、その憎しみですら、永遠には難しい。
あなたがもし、今日までの命だとしたら、何を「心の中心」に据えるでしょうか。
たぶんね
それが「答え」です。
それが「テーマ」です。
そして、
大切な人の命が、もう終わるのだとしたら、その人の好きなようにしてもらうために、できることをしたり、場合によっては、何かをやめたりするのだろうと。それは、当たり前に、呼吸みたいに。自分のこと、だから。
すぐではなくても、絶対に、終わりはきます。だから安心して、思う存分、今日の自分の不甲斐なさや、子供っぽさや、面白みや、ときには後悔だって、したらいい。
してはいけないことなど、何もないの。あなたの命に制限をかけるものがあるとすれば、それはあなた自身の、ただの「クセ」。
わたしは、問題だらけだった人生の問題がなくなって、今は重箱の隅をつつくように、息子に口うるさくなってみたりして
そんな自分を見て、ああ、もうそんなのやめていいのに、って眺めてる自分もいます。
面白いのです。自分という人間は複雑でシンプルで、たぶん、あなたと似ていて。
いつか、そうなりたかった状態になると意外と、たじろぐもので
それこそ、全部うまくいったし、全部うまくいっていることの現れなのだとも。
わたしの話は、さておいて
あなたの今日は、何に充てましょうか。
今日という日は、未来のために使うもののようで、しかし、今日のために今日を使えないのだとしたら、土台のない未来を創るだけになり。
女は、
自分のために自分を使い、今日を彩れないのだとしたら、空っぽの未来を保証するだけであり
ちゃんと
今日を笑い
今日を苦しみ
今日を彷徨い
今日を泣き
今日を味わえた人だけが
明日の自分と抱き合える、のだと思うのです。
今日をちゃんと味わえたら、彩りたっぷりの、一日になる。
ありきたりの物質を手にするかどうかは、どちらでも構わないことで
それを知るために、思う全てを手に入れたら良いのでしょうし
わたしの場合は
十分働いたし、稼げるだけ稼いでみて
やっと、欲しいもの、がわかりました。
言葉にするのが難しいけど、それは
「禁じることのない世界」。
いつも、心を押し込めて、無感覚になった上で、他人の気持ちばかりを大切にしてきたので
自分が好きなようにしていることへの罪悪感が、ひどくあり
ただ今日を、幸せだと言うことすら、遠慮が要りました。
けど
わたしは、もう人生で欲しかったものは、みんなここにあります。
この、体の中に。
それは、人やものを介して得た「経験」です。
何がなくなっても壊れても、わたしの中から、それがなくなることはありません。
あなたの中にも、あります。
決して、なくならないもの。
持って、死んでいくもの。
経験をするために、ときどき、幾ばくかのお金が要るのであり、お金は、目的にはなり得ない。それを知っている人がお金を持っているというのも面白いところです。
あなたが求めているもの
あなたの命が欲しがっているもの
死ぬまでの間に、体の中に残したいもの。
それを、あなたの中に探すために、他人が書いたこういうものや、他人が存在するのだと、知ってください。
あなたの大切なもの。
あなたの大切な今日。
さて、何をして、何を感じて、どんなあなたに出会いましょうか。
…
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KANAKO NAITO 