願いが叶わない、本当の理由

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SNSをみんなやめてしまったので
今日からは、単なる日記になります。
全部やめてみて、よかったのは

携帯の画面を見る時間が
圧倒的に減ったこと。

しかも、画面のなかにあるのは

他人の言葉。
他人の写真。

人の世界に入って行って
あれこれ思いを巡らせて

ときに、

おせっかいな気持ちになることも
あったと思います。

長年、コンサルタントを
やってきたせいでしょう。

「もっと良くするには?」

そのシステムが
オートマチックに起動してしまいます。

その意味では
「おせっかい」は
仕事になるのかもしれません。

いろんな人が
自分の願いを叶えたがっています。

わたしのブログの
検索ワードの上位にも

「願いを叶える」

というのが、いつも入っています。

だから

「願いを叶える」というのも

ビジネスに使える
マーケティング用語、になるでしょうね。

それはさておき、

仕事でも、恋愛でも
なぜ願いが叶わないのか。

それは、

「その願いがニセモノだから」

だと思います。

たとえば

最近は、
女性で起業する人が増えています。

離婚するために
自活しなくちゃいけないから

という理由の人もいます。

だから
うまくいかないんですよね。

「逃げ」

だから。

問題は、
起業をうまくいかせることではなくて

本当の問題は
家の中にある。

目に見える
肌で感じられる

半径5メートル以内の
世界のなかにある。

それに手をつけずに
それに対しては

手を汚さずに

傷つかないように

隠れて、避けて。

願いを告げなければならない人に
願いを告げずに

他の場所で

その穴埋めになるような

「ニセモノの願い」を叶えて

なんとか
自分を納得させようとしている。

嘘つき、なのです。

そんな嘘つきのサービスを
誰が買うのか。

嘘つきの人は
買うかもしれません。

逃げたい人が
買うかもしれません。

けど、逃げたり嘘をついたり
しているひとは

自分のために
大きなお金を使うことすら

しないでしょう。

だから、
そのビジネスは
儲からないのです。

もしくは
儲かってしまったほうが
キツいかもしれません。

本当に、愛して欲しかった人には
愛されないまま

切ない思いを抱えたまま

外側の世界だけは
成功していく。

そのほうが
酷かもしれません。

また、
たとえば独身女性の恋愛ならば

「あの人とつきあいたい」
「この人と結婚したい」

その願いが即座に叶わないのは

やっぱり、それが

「ニセモノの願い」

だからです。

人に愛されたら
なにかが埋まる。

結婚すれば
なにかが埋まる。

願いが叶わない人というのは
いつも自分で

をつくり続けています。

あれもない
これもない

「誰か」と比べて。

誰かみたいな生活なら
誰かみたいな容姿なら

自分も輝ける。

そうやって

「画面の中の世界」に入って行って

出てこない。

「自分」

は置き去りのまま。

自分の体を愛でることも
自分の顔を愛でることも
自分の部屋を飾ることも
自分の体が欲するものを食べることも

すべて、置き去り。

そのうえで
自分にケチをつけ続けている。

わたしには
あれが足りない。

わたしには
これも足りない。

あれもできない。
これもできない。

そして

あれさえあれば
これさえあれば

と、

外側に求めはじめるようになり

「誰か」に求めて
「誰か」に執着するようになる。

そしてまた
嘘をつく。

彼を愛しているから。
彼をサポートしたいから。

本当は

自分を愛したくて
自分を全力でサポートしたいはずなのに

自分のことは
前に出してはいけない

と、思い込んでいる。

不器用な、いい子、なのです。

そしてそんな不器用さを
自分で嫌っているのです。

違います。

愛されている女性は

不器用です。

自分の望みを、
腹黒いまでに熟知していて

それを口にするから
誰かが叶えてくれるのです。

人に頼りもせずに
誰も助けてくれないと

膝を抱えて泣いているのなら

それはお門違いです。

欲しがってはいけないと
教わりませんでしたか?

頼ってはいけないと
教わりませんでしたか?

自分でできたら
褒めてもらいませんでしたか?

女の人が
欲しがらなかったら

男の人は
いつ力を発揮したら
よいのでしょうか。

女の人が
頼らなかったら

男の人は
いつその力を
発揮するのでしょうか。

彼氏や、
旦那さんがいない人は

「自分の中の男」に

存分に頼るのです。

自分のくだらない願いを
叶えさせるのです。

夜中に甘いものが食べたい
一人だけどラーメンが食べたい

ちょっと高いけど
あのボディクリームを使いたい

ちょっと高いけど
あの口紅を使いたい

いつもよりちょっといい
ストッキングを履いてみたい

ささやかな
ちいさな願いから

叶えていくのです。

それは
誰の目にも見えないサイズのものから
叶えていくのです。

旅行もいいけど
アフタヌーンティーもいいけど
ブランドバッグもいいけど

そういう
「人の目に触れる願い」というのは

本当の願いではないことが
多いのです。

人の目に触れて
注目を浴びて

「穴」

を埋めたいだけ。

それじゃ
いつまで経っても

「自分のなかの男」

が育たない。

だから、目の前に現れる男も
たいした男がいないのです。

「自分のなかの男」と

イコールのレベルの男しか
出会えないことになっているのです。

それは

精神的な成熟も
物質的な成熟も。

さあ

「ニセモノの願い」をいますぐ捨てて

「くだらない願い」を

1つ残らず叶えていこう。

わたしにも、ありました。

ニセモノの願い。

本当の願いは
日々の些細なことでした。

今日もそれを
いくつか叶えました。

一人でできないことは
パートナーにお願いしました。

あとは、
また明日を、楽しむだけ。

これ、
誰が読んでくれるのかわからないけど

わたしのために書けて
なんか、嬉しい。

SNSをやめたときに
ふっと感じたのが

「やっとわたしがわたしのものになった」

そんな感じがしました。

ただ書いていただけなのに

合計1万人の人が
フォローしてくれてました。

アクティブユーザーが
どのくらいいたかわからないけど

こうしてネット上に
ものを書いているんだから

同じことなのかもしれないけど

思いが体のなかに篭るより
外に羽ばたいていったほうが

心も体も軽くなる気がして。

常に書いたものは
書いた瞬間に過去になっていくけど

それは人体にたとえていえば

髪の毛が抜けたり
マニキュアが剥がれたり

今、あるものでは
なくなっていくのだけど

わたしが
わたしに
なっていくために

書きたいときには
書こうと思います。

内藤加奈子

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光文社美人時間シリーズ
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全部で
8冊の本を書いています。

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