【質問】自分の本音がわかりません→初期化せよ

FullSizeRender 178.jpg最近「秘密のメルマガ」のほうで、質問を募集してみました。

早速、数件、
ディープなものをいただきました。

そのなかでも
ついさっき届いたものが

とても特徴的だったので
お答えしたいと思います。

まずは、質問者さんからの
メールです。

(職業など個人に関することなど、一部省略しています)

加奈子様

久しぶりのメルマガをありがとうございます。
ブログやtwitterで発信してくださる言葉1つ1つが宝物で、痛みとともに大切に抱きしめていました。
少しお休みされると伺った時は、ダーリンとのお時間を優先されたのかな。らしくてやっぱり素敵だな。と勝手に妄想してました。
質問を受付てくださるとのことなので、ズタボロ迷走中の私にとってチャンスだと思い切って返信します。
簡単に現在の状況をお伝えすると、37歳独身派遣バイトです。
2年お付き合いしている彼は9歳年下で、4月に既婚していることが発覚して子供がいることがわかり、怒りの感情を感じきって今、悲しみと諦めと、彼から離れられない自分に情けなさを感じたり、忙しいです。
実は、かなり彼にお金を貸していて、返してくれるめどもないのに貸したり、簡単に会える訳ではないのに、本当に好きなのかすらわからないのに、ズルズルと引きずっていてそんな自分をちょっと笑ったりしています。変態です。

さて、本題ですが私は自分の本音がわからないんです。
何年も人のために、自分を殺して生きる生き方が正しいと思い込んで生きてきてしまい、この年になってようやくマズイと気付いた次第です。
周りを見渡すと結婚して家族がいて、居場所がある人達。と、あれ?わたし1人だ。と。
ときどき、猛烈に孤独を感じて消えてしまいたくなる感情に襲われます。
仕事もあって、クズ男がいて幸せなはずなのに猛烈に襲われる孤独感。
わたしは、もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい。それができるはずなのに、なぜわたしにはないんだろう。どこで間違えたのだろう。なぜ、この現実を選んでしまうんだろう。
自分の取扱説明書のマニュアルがあればなと、失敗し続けてる自分を修正しないとそろそろ限界だなと危機感があります。
好きなことすらわからないんです。自分軸がないんです。情け無いです。
自分を粗末に扱い続けた自覚はあるので、トイレに行きたくなったらすぐ行かせてあげる。コーヒー飲みたくなったら飲ませてあげる。行きたくない飲み会は行かないなど、少しずつ実践している最中です。
加奈子さんの自分に正直で真っ直ぐな生き方に近づきたいです。
自分の本音に気付くコツなどあれば、教えていただきたいです。
よろしくお願いします。

お答えします。

「自分の本音がわからない」

とおっしゃっていますが、

大ウソつきですね。笑

ちゃんと、
全部書いてありますから。

(こういう矛盾した部分こそが「人間らしさ」ですよね。この方のような人間くさい人が、わたしは好きですね。まるで自分を見ているようですから。)

まずは、
彼に対してのものとして

「ズタボロ迷走中」
「怒りの感情」
「悲しみと諦め」
「自分に情けなさを感じ」
「クズ男」
「もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい」

と、

「自分の本音」が

めいいっぱい書いてあります。

そして
今の自分自身に対して

「猛烈に孤独」
「猛烈に襲われる孤独感」
「失敗」
「限界」
「危機感」
「自分を粗末に扱い続けた」

というように

ちゃんと感じていることが
書かれています。

「わかってるくせにーーー!」

と、

四の字(プロレス技)を
がっちりかけながら

申し上げたいですね。笑

さて、

3つに分けてお話していきます。

まず1つめは、
男性に対してのこと。

「もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい」

という「思い」が本物なら

その「思い」と「行動」と

完全に一致させること

です。

自分の本音がわかっているくせに
それを実行に移さないことを

「自分の本音がわからない」

と、言って

「言い訳」しているだけでしょう。

あなたにとって、彼は

「ズタボロ迷走中」
「怒りの感情」
「悲しみと諦め」
「自分に情けなさを感じ」

こんな感情しか与えられない

「クズ男」

そのものであると
あなたは言っています。

「もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい」

のであれば

その男ではないでしょう。

おそらくですが

2年という時間と
貸したお金が惜しいのではないでしょうか。

お金を貸したのは、
彼の気を引くため

ではなかったでしょうか。

「テイクのためのギブ」

ではなかったでしょうか。

お金を貸すなら
あげたと思うことです。

返ってこなくても
1ミリも惜しくない人に渡すなら

それは

愛、でしょう。

お金でなくても
時間でも
モノでも

何かをして尽くすのでも

「あげるから、ください」

だとしたら、それは

まるで、ショッピング。
まるで、取引相手。

愛でもなんでもない。

また何より

「もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい」

というのと

「お金を貸す」という行動は

恐ろしいほどに

「真逆」です。

あなたを守る力のある男性は
どんな理由があろうと、

あなたからお金を借りたり
しませんから。

時間をかけたのも、あなたです。
お金を貸したのも、あなたです。

自作自演、です。

彼を責める気持ちがあるなら
それは、筋違いです。

自分の思いに反する行動をする
愚かさを認めて

あなたがおっしゃるように

「自分を修正」し

心から悔い、改めることでしょう。

2年も勉強したのです。
そのお金は、授業料です。

お礼を申し上げて
さっさと、卒業してください。

だって、

もうこれ以上
その場所で学ぶべきことは、

ありますか?

これは余談ですが

そして、
おそらくですが

彼は

あなたが別れを切り出すと
あなたを引き止めるような

言動をとるだろうと思います。

それは、
あなたを愛しているからではなく

ただ、

都合のよい女がいなくなるのが惜しいからです。

騙されたいかもしれませんが
騙されれば、今のまま、です。

別れて、一切、

連絡をとらないことです。

それが、あなたの

「思い」と「行動」を一致させる

ということになります。

あまりにうるさいようでしたら

電話番号も変え、
メールアドレスも変え、

連絡がとれないようにすることです。

あなたの気持ちが
揺らがないように、です。

「本気なら、離婚してから来てください」

それ以上に
彼に言う言葉は、

ひとことも

ありません。

「もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい」

のであれば

それは

今いる場所、ではないはずです。

「守ってくれる男性」が欲しいですか?

ならば、

まずは、

「その役」を

自分でやりなさい。

自分を、自分で、守りなさい。

そんな冷え冷えした場所から

温かい場所に、
逃がしてやりなさい。

あなたは、

「自分を粗末に扱い続けた」

と言っています。

だから、他人からも

粗末に扱われ続けているのです。

目を覚ましてください。

笑っている場合ではありません。

トイレを我慢してでも
コーヒーを絶ってでも

真っ先にやることは、

意を決してやることは、

おわかりですね。

では、2つめ。

「好きなことすらわからないんです。自分軸がないんです。情け無いです。」

とのことですが

「好きなこと」がわからないと
何か支障はありますでしょうか?

「自分軸」がないと
何か支障はありますでしょうか?

何が「情けない」のでしょうか。

世の中のマーケティングに
踊らされすぎてはいないでしょうか。

「好きなことを仕事に」とか言いますが

したけりゃ
すでにやってるはずです。

何が好きかわからなくても
それを探してガンガン転職するとか

してるはずです。

わたしなんて
それしかできなかったことが

たまたま仕事になって
命拾いした、ってだけです。

好きを仕事にしようとして
失敗して無一文になったタイプです。

よく聞いてください。

「好きなこと」とかいう前に
「嫌なこと(彼)」から自分を守れ。

「自分軸」が欲しいなら
「他人軸(彼)」をさっさと捨てろ。

それができたら

情けない自分とは、さよならできます。

さいごに、3つめです。

「37歳独身派遣バイト」

と、わざわざ
年齢と職業を書くところ

「失敗し続けてる自分を修正しないとそろそろ限界だなと危機感」

とおっしゃっているところ

察するに、

結婚したいお気持ちが
あるのではないでしょうか。

確かに

いくつになっても結婚はできます。

ですが

変な人にひっかかっている状態では
その人に思考回路を奪われているため

他の男性が入る

「空き容量」

がない状態なのです。

さあ、

要らなくなったソフトを
アンインストールして

(その人と別れて)

要らなくなったファイルを
ゴミ箱からも完全に消去して

(思い出の品や未練も捨てて)

『初期化』

です。

すべては、
そこからです。

「出会いがない」とか

寝言を言う前に

「空き容量」をつくること。

そして、

できる限り、
綺麗にしていること。

無人島にいるみたいな

「誰も見てないでしょ」

みたいな

「拗ねた服やメイク」で
うろうろしないこと。

「拗ねた現実」を
引き寄せちゃいますから。

「思い」と「行動」を

一致させることだけ。

「思いの通り」に生きれば
「思い通り」の現実になります。

…なんて

わかったような口を
たたいている私だって

矛盾だらけの
ただの人間です。

ここに書いていることは

これまで一緒に歩いてきた
多くの女性たちから

学ばせてもらったことです。

勘違いされるのですが

わたしは、
恋多き女、ではありません。

簡単におつきあいしませんし
だから長くなります。

なので、もしかしたら

あなたよりも、
少ないかもしれません。

気がついたら既婚者、とか
別れようとしたら追われる、とか
男の人にお金を貸す、とか

書けば、カラフルすぎて
きりがありませんが

それらは

多くの、
魅力的な女性たちが

多くの経験を、
わたしに打ち明けてくれたから

こうやって、書けています。

わたし一人では
わたし一人分の人生しか生きられませんし

だから、わたしは
ただの「媒体」なのです。

「正解」を知っているわけでもなければ

今日の彼女が言ってくれたような

「正直でまっすぐな生き方」

ができているかといえば

それを探求しているだけで
死ぬまで発展途上の

ただの人間なのです。

恋愛だけなく
仕事のことも、もちろん同じです。

わたし一人の体では

一度に何人分もの職業を
経験することはできません。

わたしも、

みなさんも、

自分一人の分だけしか

生きられないから。

みんなが経験したことを
みんなで共有して

何かが、見えてきたら。

そんなことがしたくて
ここに書いている気がします。

今日の彼女にも
心から感謝と、尊敬を。

あなたのおかげで
書かせてもらうことができました。

あなたが

「もっと大切に温かい場所で守られて生きていきたい」

なら、

どうぞ

その「思いの通りに」生きて。

あなたが
「思い通り」に生きられることを

祈っています。

いつかは、じゃないよ。
いますぐ、ね。

ありがとう。

内藤加奈子