闇と光の想像力。

IMG_1353 2けど、私は

「苦あれば楽あり」の意味を

誤解していました。

苦しみは
苦しみであり

それと引き換えに

楽が手に入るものでは
ないからです。

引き換え、ではないのです。
相関関係、はないのです。

同時に
同じように、

存在するだけなのです。

それは
両方とも、

センサーを研ぎ澄ませるために。

苦しみを知らない人は
何が本当の楽しみなのかも

知らないでしょう。

痛みがない人は
痛みがない状態の気楽さも

知らないでしょう。

嫌なことがないのなら
好きなこともないのでしょう。

不自由を感じなければ
自由も存在しないでしょう。

茶色く、重たい、土があるから
鮮やかな花や葉が存在するのです。

「苦もあれば、楽もある」

だけのこと。

暗闇があるから
光が見える、だけのこと。

暗闇の中で、

諦めて、腐って
そこに留まっていたって

いつか光の世界がやってくる
わけじゃない。

暗闇のなかで、その暗さを
人のせいにしていれば

いつかひかりの世界がやってくる?

そんなわけない。

暗闇にいるから
射す光が見える、だけのこと。

光を見ること。

どんなに暗くても。

光を描くこと。

何も見えない日も。

それが、想像力。

自分の想いで。
自分の心に。

その「力」がいつか

誰かの光になる日もある。

お互いに、わたしたちは
光なのかもしれませんね。

内藤加奈子