写真は、ひとり旅で行ったホテルのエステルーム。ゴッドハンドでした。
みんな
幸せに生きたいと願っていて。
気楽に生きたくて。
なのに
気楽に生きるために
苦心する。
私もそうですが
滑稽です。
…
たぶん、
何が手に入らないことでも
何が叶わないことでもなくて
「自分に嘘をつくこと」が
何よりも苦しいのだと、
おもうのです。
大切なひとを
困らせたくなくて、だったり
仕事がまわらなくなるから
だったり
何らか、支障が出るから、だったり
人それぞれですが
「自分に嘘をつくこと」は
「自分に裏切られること」であり
それで、
人との関係や、仕事や、何かが上手くいっても
自分を見捨てたままであり
自分を裏切ったままであり
それをしている限りは
何が手に入ろうと
何が叶おうと
表面が、どう整おうと
苦しいまま、だと思うのです。
…
自分を捨てること、は
自分を見捨てること、と
まったく違うのです。
過去の自分を捨てて
新しい自分を生きることと
自分に嘘をついて
自分を裏切って
自分を見捨てることは
まったく違うのです。
ですが、
「自分に嘘をつくのをやめること」で
「新しい自分を生きること」は
できるようになります。
「自分を見捨てる自分」を
捨てる。
「自分を裏切る自分」を
捨てる。
「いい顔ばかりして、自分をないがしろにする自分」を
捨てる。
「人にどう思われるかを優先させて、自分のことを後回しにしている自分」を
捨てる。
新しい生き方を手に入れたいなら
捨てる、のが、先。
何を学ぼうと
何を達成しようと
「自分を見捨てる自分」を捨てないかぎり
息苦しいまま、です。
わたしが、
わたしのままで
わがままで
能が足りなくて
間違いだらけで
弱くて、すぐにへたってしまう
そんな自分でも
生かしておいてやる場所
殺さず、見捨てず、
生かしておいてやる場所
それを
自分のなかに。
あなたには、
あなたのなかに、
そんな場所
ありますか?
自分の子宮のなかに、自分を宿し、守り育てる、そんなイメージで。
内藤加奈子