「彼が忙しくて、なかなか会えない」
という相談が、
ときどきあります。
…
わたしにも、ありました。
彼は、
「自分から仕事をとったら何も残らない」
と言う
「仕事人間」
を自称する人で
国内外を飛び回っていて。
彼が、仕事仲間と
楽しそうにしているのを見ると
なんだか、
仲間外れにされたような気がして
会う時間は
減っていくほど
わたしには
関心が無くなってしまったのかと思えて
さみしかったものです。
けれど
彼は、わたしと居るのが
楽しくなかったわけでもなければ
私を
仲間外れにしたわけでもなければ
ただ、
自分の仕事を
自分の人生を
ただ純粋に
全うしているだけであって
むしろ
私たちの未来のために
頑張ってくれているのに
それなのに
「被害妄想」を膨らませて
ひとり、
閉じこもっていたのです。
「わたしのため」でもあることを
「もらい受ける勇気」が
まだ、
持てなかったのです。
…
「愛されていない」
という
「幻想」
を持ったこと
女性なら、一度は
あるんじゃないかな。
別に
異性との間に
限ったことではなく
友達から好かれていないかも、とか
嫌われているかも、とか。
しかし、それは
いつも見事な
「幻想」だったはず。
なぜ、そのような
「幻想」を見るのかというと
「自分の愛しかたを忘れていたから」
だったはず。
自分のやりたいことを
我慢したり
言いたかった言葉を
飲み込んだり
愛されていない、のだから
(好かれていない)
愛されよう、と空回りしたり
(好かれよう)
そうやって
自分を、
見えない箱に押し込めて
窮屈だ!
息も吸いにくい!
暗くて何も見えない!
何とかしてよ!
と、
自分に向かって叫んでいる。
まさに
自作自演のものがたり。
誰かに
愛されようなどとするまえに
自分が
自分から愛を奪っているのだから
何を見ても
何を聞いても
「愛されない理由」
(好かれない理由)
にしか、読み取れなくて。
…
あなたが
あなたを
見えない縄で縛り付けているのだから
その縄を、
解くことができるのも
あなた自身だけなのです。
なのに
その切なさや
その苦しさを
誰かに差し向けて
誰かに救われようとして。
だけれども
他人には、救えないのです。
その縄を巻きつけ
縛り付けたのは
あなただから。
その解きかたを知っているのも
あなただけ、なのです。
…
けれど
その縄を解いて
自由になってしまったら
それでも
わたしを愛してくれるだろうか。
その不安
よくわかります。
だけど
あなたが
あなたになって
それを愛さない人ならば
しかたがないのです。
あなたが
あなたを
思う存分、生きたとき
それでも
そこに在る関係。
きっと、それだけです。
私たち、女が
欲しているのは
きっと、それだけなのです。
(しかしきっと、そばにいる人から見たら、それは些細な、自分と自分の「小競り合い」なのですよね。ひとりで何やってんだ?的なね。笑)
…
体にも心にも
痛いくらいに巻きつけた
その縄を解いて
あなたが
あなたを生きること。
あなたの
こころの可動域を広げること。
それが、自分を愛するということ。
どんな、自分でも。
それができたとき
彼が、どんなにいそがしくても
誰が、どんな様子であっても
誰をも
愛することができるはず。
そのままにすることが
できるはず。
何か変えて欲しいなどと
思わないはず。
自分に注目をして欲しいとも
思わないはず。
自分自身に
差し向けている愛と
同じ分量だけ
誰の
何をも
愛せるはず。
…
本当に、人を愛したかったら
自分を、自由にすること。
こころの可動域を広げて
羽ばたくこと。
わたしも、もっと
愛する人と自分を
愛せるようになりたいから
自分を解き放ちます。
自分の愛しかたが
わからなかったから
人の愛しかたも
わからなかった。
人に向かうことだけが
人へのアクションや思考だけが
人を愛することだと
思い込んでいました。
深く、自分に
降りていきます。
ここで、このまま。
もう、欲しいものはないんだ。
ただ、ここに居たいんだ。
そして、もっと深く
ここに、根を降ろすために。
もっと深く
愛する人と自分を
愛するために。
そんな話を
6月24日(土)にも
あなたと、できたらと思っています。
内藤加奈子
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