いろんなものが似合わなくなりたい

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わたしは「自分に似合うもの」を知っています。

それは、なぜか。

それは「似合わないもの」も
たくさん知っているからです。

正確に言うと

「似合わなくなったもの」が

たくさんあった、ということです。

いろいろ試して
いろいろ捨ててきた

ということです。

20代の頃
サーフィンしていたので

冬でも、真っ黒でした。

ウエットスーツを着ているから
顔の甲と、首から上だけが焼けていて。

なんかかっこ悪かった。

髪の毛も、海水と日差しで色が抜けて。茶色くて、ところどころ金髪。

そんなときもあったし

スパイラルっていうのかな

強めのパーマで
大きなアフロヘアみたいなときもあったな。

服もいろいろで

安室奈美恵さんのマネみたいなときもあったし

勤めていたブランドの服で、モード一色なときもあったし

MILKFEDが大好きで、全身それだったときもあったし

しばらくしたら、銀座のホステスになったし

いつも
去年と同じ格好をしていなかったです。

大人になった今も
ちょこちょこ、変わります。

なんか、ちょっと前の服が

すぐに、似合わなくなるのです。
自分が、変わってしまうのです。

有名俳優さんや女優さんのマネージャーをしてきたベテランの方が、教えてくれました。

「売れる人」は、
髪型が変わるんだといいます。

「売れなくなっていく人」は、
ずっと同じ髪型なんだといいます。

過去の栄光を捨てられない。

プライドだけが高くなってしまって
変化できない。

しかし、時代は変わる。

違う自分を求められる。

だけど、過去の栄光が忘れられず
いつまでも、それにしがみついて。

仕事が来なくなっていくのだそうで。

わたしは単に
飽き性なのかもしれないですが

いろいろ試してみたいのです。

あんな服も
こんな髪型も。

違う自分を見ると
面白いじゃないですか。

「ああ、こんなのもアリだね」

それと同時に

「ああ、もうこんなのはナシだね」

がでてくるわけですが

「それでいい」わけです。

ちょっと前のが失敗だったわけじゃなくて
今が成功なわけじゃなくて

前は、こうだった
今は、こうなんだ

それだけ、です。

固定した1つのイメージなんて
必要ないじゃないですか。

自分が自分で、つまらないし。

似合うか
似合わないかとかも

必要ないと思います。

そんなの、

昨日と今日で
すぐ変わるから。

いろんな服を組み合わせて
いろんな着かたをして

違う小物を足して

変化を楽しむ。

そうやって、
まるで代謝するように

角質を脱いでいくように
変化していって。

どれが本来の自分かなんて
なくていいし

「らしさ」とか、要らない。

そんなのに、縛られると
動けなくなりそうだよね。

ものの選び方は
人生とも、もちろん繋がってる。

何にはお金をかけて
何にはお金をかけないとかね。

それだって、いつも変わっていいし。

わたしはこれまで
なんでも高いものを選んできて

それは、すごく経験になって
よかったのです。

でも、もうやり尽くした気がして
そのチャレンジは要らなくなって

楽しいかどうかだけ

になっちゃった。

価値観も、変わっていくね。

明日は、
「自分スタイルを生きる」プレミアム講座です。

服、仕事、恋愛。

女の人生で楽しいものを
扱っていきます。

服も靴も、いっぱい持っていきます。

大きなのと小さなの、
2つのスーツケースで

近所のホテルのスイートルームまで。

スイートも
高ければいい、というのんじゃなくて

近くの会場がよかったのと
女の人だけで、ゆっくりしたいから

お茶とかも持ってきてほしいから
そのほうが話に集中できるから

結論、それが楽しみを
助けてくれそうだから

そこにしたわけで。

なんだか見栄えがよくたって
つまらなきゃ、しょうがない。

楽しいかどうか。

わたしはフェラーリは欲しくないけど
アルファロメオならあってもいい。

楽しいかどうか、です。

って、車も好きだったけど
もう、要らないな。

他に楽しいことがいろいろ増えちゃったから。

むかし楽しかったことは
むかし楽しかったこと。

いろいろ試して
いろいろ捨てて

固定された今なんて要らなくて。

考えだって変わってよくて。

胸の奥の一点を除いては
すべて変化してよくて。

まだまだ

まだ見ぬ自分に会いたいです。

いろんなものが
似合わなくなりたいです。

内藤加奈子

写真は、たぶん明日これ着ます。ひとり旅のときにも持ってって、この写真のあとレストランで夕食でした。前はピンクとか、ありえなかったな。

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