自分のことしか考えない≠自分を大切にする

IMG_2239写真は、コンサルティングの最中にメイクしているところ。みなさん、自分の美しさを忘れているから、形にしてお見せし、思い出してもらう楽しい作業です。

「自分のことしか考えないの」と

「自分を大切にする」のとは

違います。

違う、というより

真逆、です。

「自分のことしか考えない」場合

「排他的」な状態

であると言えます。

まるで、

移民を排除する、かの国のよう。

他人を排除しなければ

自分として存在できない。

だから、

他者を悪者のように扱い

自分を善人のように仕立て上げる必要が出てくる。

自分のことしか考えない

だから周りに

「敵」を生むことになる。

「自分のことを大切にする」場合

常に自分に寄り添うため

他人と意見が折り合わない場面も出て来ます。

しかし、ここで

排他的、にはならないのです。

「自分に沿う」

ことをしているから、他人が

「自分に沿う」

ことをしたときに

それを当たり前に受け入れ、

どんなに、何がことなろうとも

温度を持って放置することができるのです。

自分とは異質なものを

受容する力。

まるで、身ごもった妊婦。

つわり

がおこるのは

お腹の子が、いわば「異物」であるからです。

「自分ではないもの」だからです。

しかしそれを、

体温をもって、ただそこに存在させる。

違いを当たり前に受け入れ、自分の世界に、ただ存在させる。

敵も、争いも、生まれないのです。

あなたは、

あなたの世界に

悪者や弱者を生んでいませんか?

だとしたら、あなたは

「自分のことしか考えていない」

可能性があります。

もしあなたが

「自分を大切にしている」のなら

あなたの世界には

ただ、様々な、異なる人々が存在し

それを、あなたは

ただ、温度を持って放置することができるから。

あたたかく、

そこに

自分と同じように

責めもせず、おだてもせず

ただ、存在させることができる。

それを

「愛」

とも呼ぶようです。

あなたは、どちらですか?

自分のことしか考えていない、のか。

自分を大切にしている、のか。

内藤加奈子