「ライフワークバランス」なんて言葉がありますが
ちょっと、意味がわからないです。
「オンオフの切り替え」とかも
ちょっと、意味がわからないです。
おそらく
「仕事は、大変な思いをしてお金をもらうもの」
とか
「仕事は、辛い思いをしてお金をもらうもの」
とかという
刷り込みがあるんだろうね。
だから、
自分がお金を払うときには、
大変な思いをしてサービスしてくれないと
身を削ってサービスしてくれないと
満足できなくて
相手のサービスにケチをつけたり
「もっとやってよ」
みたいな
「足りない思考」
になるんだろうね。
参考記事:なぜ「損」したほうが「得」するのか。
それじゃ
何にお金を払っても、満足したことがないだろうね。
で、どんどんケチになって
「自分のために、お金を使う」
なんて発想は、できないだろうね。
…
「仕事は、辛い思いをして、身を削って、その対価をもらうもの」
という信念を持っている人は
「恋愛は、辛い思いをして、身を削って、愛してもらうもの」
という信念を持っていたりするよね。
そして、
その通りの現実を展開してるよね。
ひとりの人間なんだから、
仕事とプライベート(恋愛)で
オンオフ(信念)を切り替えるなんて
できないものだよね。
…
「払った分だけ、相手が苦労しないと満足できない」
というのだから
「愛した分だけ、相手が応えてくれないと満足できない」
んだよね。
で、相手に「期待」するんだよね。
「私がこんなに我慢して辛い思いしてるんだから、私を大切にしてよ!」
とかになるだろうね。
「見返り」
を、当然のように要求するんだろうね。
それって、
愛
なのかな?
…
子供に期待する親がいるけど
子供にしてみたら、酷でしかないよね。
「こんなふうになって欲しい」は
「こんなふうになって欲しくない」を
含んでいるからね。
「期待どおりにならないなら、あなたを評価しない」
って意味だからね。
…
これを、
子供が親に向けてやってる場合もあるよね。
親から、こうされたくなかった。
親には、こうして欲しかった。
親なんだから、こうしてくれて当たり前。
親なんだから、こんなことしないはず。
なんで、こうしてくれなかったの?!
なんで、こうしてくれないの?!
親に「期待」して。
親が、かわいそうだよね。
親だって、ただの人間ですよ。
生まれながらに、親だったわけじゃありませんから。
親になるのは、初めてなんです。
一人目の子供で、初めて親になり
二人の子育てを、初めてやり
三人の子育てを、初めてやり
何人産んだって、初めて親をやるんです。
間違うことだって、ありますよ。
だって、必死なんです。
あなたを、育てることに。
あなたに、食べさせることに。
あなたに、着せることに。
あなたを、眠らせることに。
親は、子供を産んだ瞬間から、死ぬまでずっと親をやらなくてはならないんです。自分ひとりの人生ではなく、一生、あなたの親もやり続けるのです。
赤ちゃんのころは24時間、あなたが泣けば駆けつけ、おっぱいを飲ませ、おむつを替え、泣き止まないなら泣き止まで抱っこし続け、それが夜中でも、どんなに寝ていなくても、自分は何も食べていなくても、どんなにトイレに行きたくても、眠るというより、気を失う、そんな日々が続いても
ただ、あなたが可愛くて。
それは、あなたが大人になった今も、変わらないのです。
あなたが愛おしくて、たまらないのです。
あなたを心配なあまり、要らぬことを口走ってしまうこともあるのです。
あなたに、うるさいと思われても
あなたに、遠ざけられてしまっても
あなたが、可愛くて
あなたが、愛おしくて
思いがあまって、つい、間違ってしまうことも、あるのです。
…
親なんだから、なんて
言わないで。
親だから、間違うの。
親だから、あなたが愛おしくて、間違うの。
許して欲しいんだ。
あなたの親を。
あなたの親の間違いを。
あなたの親は、ただの人間だから。
あなたと同じ、ただの人間だから。
…
わたしは、何年も親に会っていません。
これからも、会わないと思います。
けれど、
親は私を愛してくれたと思っています。
今でも、愛していてくれるだろうと思います。
けど「期待」に応えられないのです。
ただ、それだけです。
少しも、親を憎んだりしていません。
私を思って「期待」してしまっただけでしょうから。
親だって、人間ですからね。
私と同じ、ですからね。
…
さて、仕事の話にもどりますが
仕事への信念は
お金への信念であり
恋愛の信念にも繋がっています。
日本って、
辛い顔してたくさん残業して、体を壊すまでやると
「あの人、がんばってるな」
みたいな評価になりますよね。
まじかよ、って思います。笑
別に
楽しく仕事してもいいんですよね。
参考記事:わたしは「好きなことを仕事に」したことがありません。
(長文だけど、読んで戻っておいでね)
楽しく残業してもいいんですよね。
楽しく仕事して、お金もらってもいいんですよね。
どうせ、決まった額は、毎月振り込んでくれるんだから。
素晴らしいですよ、会社員って。
辞めない限り、絶対に、毎月、同じ額をくれるんですから。
来月は、半分ね
とか、ないでしょう?
フリーになるとわかりますよ。毎月、同じ額を振り込まれるって、凄いことだって。
逆なんですよね。
決まった額しかくれないから、このくらいしかやらない
んじゃなくて
決まった額をくれるんだから、どれだけやってもいい!どれだけ楽しんでもいい!
んですよ。
最大限のパフォーマンスに挑戦してもいいんです。
しかも、それでミスしても、お金くれるんです。
最高でしょ。
楽しんでも、お金もらえるんです。
楽しんで、お金もらえるんです。
やりたい放題やっても
お金もらえるんです。
しかめっ面で、大変だ、辛いって言いながら仕事しても
最大限やったらどうなっちゃうかなーとか、ふざけて楽しんでも
どっちでも
お金もらえるんです。
…
さて
「仕事は、大変な思いをしてお金をもらうもの」
という信念を持っていると
「あなたも、もっと大変な思いしなさいよ!」
って、ケチな発想になり
「恋愛も、大変な思いをして愛をもらうもの」
という信念にもつながっていき
「愛してくれないから幸せになれないのよ!」
「妻(彼女)なんだから大切にしてよ!」
という
『期待』などという
酷なものを相手に押し付けることになります。
そこにはもう、愛はないよね。
これとは逆に
「仕事は、楽しんでお金をもらえるもの」
という信念を持っているなら
「あなたも、もっと楽しんでね!」
という余裕の発想になり
「恋愛も、楽しんでるほど愛されちゃうもの」
という信念につながっていき
「わたしが楽しんでるだけで幸せ!」
「あなたが居るだけで幸せ!」
というように
相手が存在するだけで
『感謝』
を感じるようになります。
存在するだけで、ありがたい。
これが、
愛
だと思うんだけどな。
…
「もっとこうしてくれ」
って要求されると、
苦しいよ。
「ただ生きていてくれるだけでいい」
って言われたら
泣けるほど嬉しいよ。
あなたも、そう、じゃないかな?
あなたは、仕事に、どんな信念を持っているかな?恋愛でも、お金でも、その信念は、人生のすべてに影響していますよ。
わたしは、あなたに、何も期待しないよ。
あなたが
あなたで
あるだけで。
内藤加奈子