「期待」するという 残酷。

IMG_0143.JPG「ライフワークバランス」なんて言葉がありますが

ちょっと、意味がわからないです。

「オンオフの切り替え」とかも

ちょっと、意味がわからないです。

おそらく

「仕事は、大変な思いをしてお金をもらうもの」

とか

「仕事は、辛い思いをしてお金をもらうもの」

とかという

刷り込みがあるんだろうね。

だから、

自分がお金を払うときには、

大変な思いをしてサービスしてくれないと

身を削ってサービスしてくれないと

満足できなくて

相手のサービスにケチをつけたり

「もっとやってよ」

みたいな

「足りない思考」

になるんだろうね。

参考記事:なぜ「損」したほうが「得」するのか。

それじゃ

何にお金を払っても、満足したことがないだろうね。

で、どんどんケチになって

「自分のために、お金を使う」

なんて発想は、できないだろうね。

「仕事は、辛い思いをして、身を削って、その対価をもらうもの」

という信念を持っている人は

「恋愛は、辛い思いをして、身を削って、愛してもらうもの」

という信念を持っていたりするよね。

そして、

その通りの現実を展開してるよね。

ひとりの人間なんだから、

仕事とプライベート(恋愛)で

オンオフ(信念)を切り替えるなんて

できないものだよね。

「払った分だけ、相手が苦労しないと満足できない」

というのだから

「愛した分だけ、相手が応えてくれないと満足できない」

んだよね。

で、相手に「期待」するんだよね。

「私がこんなに我慢して辛い思いしてるんだから、私を大切にしてよ!」

とかになるだろうね。

「見返り」

を、当然のように要求するんだろうね。

それって、

なのかな?

子供に期待する親がいるけど

子供にしてみたら、酷でしかないよね。

「こんなふうになって欲しい」は

「こんなふうになって欲しくない」を

含んでいるからね。

「期待どおりにならないなら、あなたを評価しない」

って意味だからね。

これを、

子供が親に向けてやってる場合もあるよね。

親から、こうされたくなかった。

親には、こうして欲しかった。

親なんだから、こうしてくれて当たり前。

親なんだから、こんなことしないはず。

なんで、こうしてくれなかったの?!

なんで、こうしてくれないの?!

親に「期待」して。

親が、かわいそうだよね。

親だって、ただの人間ですよ。

生まれながらに、親だったわけじゃありませんから。

親になるのは、初めてなんです。

一人目の子供で、初めて親になり

二人の子育てを、初めてやり

三人の子育てを、初めてやり

何人産んだって、初めて親をやるんです。

間違うことだって、ありますよ。

だって、必死なんです。

あなたを、育てることに。

あなたに、食べさせることに。

あなたに、着せることに。

あなたを、眠らせることに。

親は、子供を産んだ瞬間から、死ぬまでずっと親をやらなくてはならないんです。自分ひとりの人生ではなく、一生、あなたの親もやり続けるのです。

赤ちゃんのころは24時間、あなたが泣けば駆けつけ、おっぱいを飲ませ、おむつを替え、泣き止まないなら泣き止まで抱っこし続け、それが夜中でも、どんなに寝ていなくても、自分は何も食べていなくても、どんなにトイレに行きたくても、眠るというより、気を失う、そんな日々が続いても

ただ、あなたが可愛くて。

それは、あなたが大人になった今も、変わらないのです。

あなたが愛おしくて、たまらないのです。

あなたを心配なあまり、要らぬことを口走ってしまうこともあるのです。

あなたに、うるさいと思われても

あなたに、遠ざけられてしまっても

あなたが、可愛くて

あなたが、愛おしくて

思いがあまって、つい、間違ってしまうことも、あるのです。

親なんだから、なんて

言わないで。

親だから、間違うの。

親だから、あなたが愛おしくて、間違うの。

許して欲しいんだ。

あなたの親を。

あなたの親の間違いを。

あなたの親は、ただの人間だから。

あなたと同じ、ただの人間だから。

わたしは、何年も親に会っていません。

これからも、会わないと思います。

けれど、

親は私を愛してくれたと思っています。

今でも、愛していてくれるだろうと思います。

けど「期待」に応えられないのです。

ただ、それだけです。

少しも、親を憎んだりしていません。

私を思って「期待」してしまっただけでしょうから。

親だって、人間ですからね。

私と同じ、ですからね。

さて、仕事の話にもどりますが

仕事への信念は

お金への信念であり

恋愛の信念にも繋がっています。

日本って、

辛い顔してたくさん残業して、体を壊すまでやると

「あの人、がんばってるな」

みたいな評価になりますよね。

まじかよ、って思います。笑

別に

楽しく仕事してもいいんですよね。

参考記事:わたしは「好きなことを仕事に」したことがありません。

(長文だけど、読んで戻っておいでね)

 

楽しく残業してもいいんですよね。

楽しく仕事して、お金もらってもいいんですよね。

どうせ、決まった額は、毎月振り込んでくれるんだから。

素晴らしいですよ、会社員って。

辞めない限り、絶対に、毎月、同じ額をくれるんですから。

来月は、半分ね

とか、ないでしょう?

フリーになるとわかりますよ。毎月、同じ額を振り込まれるって、凄いことだって。

逆なんですよね。

決まった額しかくれないから、このくらいしかやらない

んじゃなくて

決まった額をくれるんだから、どれだけやってもいい!どれだけ楽しんでもいい!

んですよ。

最大限のパフォーマンスに挑戦してもいいんです。

しかも、それでミスしても、お金くれるんです。

最高でしょ。

楽しんでも、お金もらえるんです。

楽しんで、お金もらえるんです。

やりたい放題やっても

お金もらえるんです。

しかめっ面で、大変だ、辛いって言いながら仕事しても

最大限やったらどうなっちゃうかなーとか、ふざけて楽しんでも

どっちでも

お金もらえるんです。

さて

「仕事は、大変な思いをしてお金をもらうもの」

という信念を持っていると

「あなたも、もっと大変な思いしなさいよ!」

って、ケチな発想になり

「恋愛も、大変な思いをして愛をもらうもの」

という信念にもつながっていき

「愛してくれないから幸せになれないのよ!」

「妻(彼女)なんだから大切にしてよ!」

という

『期待』などという

酷なものを相手に押し付けることになります。

そこにはもう、愛はないよね。

 

これとは逆に

「仕事は、楽しんでお金をもらえるもの」

という信念を持っているなら

「あなたも、もっと楽しんでね!」

という余裕の発想になり

「恋愛も、楽しんでるほど愛されちゃうもの」

という信念につながっていき

「わたしが楽しんでるだけで幸せ!」

「あなたが居るだけで幸せ!」

というように

相手が存在するだけで

『感謝』

を感じるようになります。

存在するだけで、ありがたい。

これが、

だと思うんだけどな。

「もっとこうしてくれ」

って要求されると、

苦しいよ。

「ただ生きていてくれるだけでいい」

って言われたら

泣けるほど嬉しいよ。

あなたも、そう、じゃないかな?

あなたは、仕事に、どんな信念を持っているかな?恋愛でも、お金でも、その信念は、人生のすべてに影響していますよ。

わたしは、あなたに、何も期待しないよ。

あなたが

あなたで

あるだけで。

 

内藤加奈子