「親のようになりたくない」あなたへ

FullSizeRender.jpg-1.jpegわたしの講座やイベントは
女性限定のものがほとんどですが

個人セッション」は
男性もお受けしています。

今日のブログは
「男性と父親」の話になりますが

女性の方は「自分と母親」の話に
変換してお読みいただけるといいかもしれません。

先日、来てくださった男性は
大阪から来てくださいました。

ブログなどを読んでいて
一度会ってみたいと思ってくださったとのこと。

さしあたって
悩みはないとおっしゃいます。

しかし、

その方のお話を伺っていくと

その方の「奥」にあるものが
見えてきました。

男性のなかには

自分の父親との間に

些細なものから
根深いものまで

なんらかの

「ギャップ」を抱えていらっしゃる場合があります。

それには
極端に言えば

「父親のようにはなりたくない」

というものも含まれています。

何の趣味も持たず

ただ毎日、会社に通って

休みの日になれば
朝からぐったりと横になって…

何が面白くて
そんな人生を歩いているのか。

そんな、父親を見て

「あんなふうにはなりたくない」
「あんな平凡な人生はいやだ」

そう思った息子は
自分もサラリーマンだったけれど

「オレは父親のようになりたくない」と

会社をやめて

「自由な人生」を選び。

しかし

その「自由だと思っていた人生」は

やってみると

今までの人生と

さほど違うものではないことに
気がついてみたりして。

「父親のようにならない」という
「他人を軸に置いた人生」

を生きている限りは

それの逆をやろうとしても
それを超えてやろうとしても

「自由」になどなれないのです。

そこに

「他人」を介在させている限りは

それを軸点に思考している限りは

「自由」になどなり得ないのです。

「父親のようになりたくない」

という思いを持ったまま

30代
40代
50代になる方もいらっしゃいます。

言葉を選ばすに言いますならば、

50代になっても
父親に反抗しているのですから

大人になってまで、
「反抗期」を続けているわけです。

大人になっても、親に軸を置き

親離れしていないわけです。

それでは

大人の人生
自分の人生
自在な人生

を、歩けるわけがないのです。

こんなことを言うわたしも

人のことなど、
まったく、言えません。

わたしは4年ほど
親から逃げていた期間がありました。

まさに、大人になってまで
「反抗期」をしていたのです。

離婚することを
親に反対された日から

家に帰りませんでした。

一切の連絡を絶って
住んでいるところもわからいようにし

「被害者」

を、気取っていました。

なぜって

当時のわたしには
絶望的だったのです。

「失敗するのなら、やらなきゃよかったのよ!」
(離婚するなら、結婚しなけらばよかったのよ)

普段、とても穏やかな母に
強い口調で叱責され

すでに心身ともに
限界だったわたしは

実家の両親だけが頼りだったので

「もう帰る場所がない」と

0歳の息子を連れて
家を出てしまったのです。

ずっと、
親を恨むような気持ちでいました。

「一番辛いときに助けてくれなかった」

と、恨んでいました。

ですが
気がついたのです。

いいえ

気がついてはいたけれど
認めたくなかったことを、

「認めること=諦めること」が

できたのです。

何を認めたのか、といいますと

母も、父も

ただ娘に
ただ私に

幸せでいて欲しかった。

ただ、それだけだったことを

やっと、
認めることができたのです。

結婚という形を続けることが
娘の幸せにあたると思った親と

結婚という形を続けることで
心身を喪失しかけていた娘の

思いの居場所に
すれ違いがあったのみ。

あなたと、
あなたの親の間にも

もし、すれ違いがあったのだとすれば

あなたをねじ伏せたように見えた親も
あなたを圧迫したように見えた親も
あなたを見捨てたように見えた親も

親は、だた子供の幸せを
願っていただけなのです。

親も、ただの人間。
子供も、ただの人間。

みんな、ただの男。
みんな、ただの女。

もとを辿れば

だたの、ひとりの子供。

お互いに

思い余って
相手が見えなくなることも

あるのです。

相手が見えなくて
思い余ってしまうことも

言葉足らずになることも
不器用になることも

あるのです。

(暴力などがある場合は別の見解があるので、それはまた書きます)

セッションのなかで
お聞きしました。

その方ご自身のことや
家系のことなど

いろいろとお聞きしたのち
あらためて、

「お父さまは、そのように、サラリーマンで、息子からは地味に見えるような仕事を続けてきたのは、なぜだと思いますか?」

すると

何かにお気づきになった表情で

涙を流されていました。

そうなのです。

親は、
ただ子供達を

不自由なく
育ててやりたかった。

そのために
わき目もふらず

毎日、働いた。

それだけなのです。

私たちの親の時代は

今のように
インターネットがありませんでしたし

今ほど
生き方に多様性がなかったわけです。

子供には

何も見ようともせずに
ただ毎日働くだけの人生は

つまらないように映っただろうけど

それは、ただの
父親が子供を愛する手段だった。

「だた、愛だったんですよね」

そう申し上げながら
わたしも涙が出ました。

ご両親に

「出さない手紙」

を書くことをおすすめしました。

「書きます」

と即答されていました。

「何かはまだ掴めないけど、書くと何かが劇的に変わる気がする」

そうおっしゃいました。そして

「手紙も書いて、会って伝えます」

とも。

男性だけでなく、女性も
この方のように「素直」な方は

「力」があります。

「柔軟性」という「力」です。

セッションに来られる方は
すでに「準備」ができている方ですが

それでもやはり

「これまでにやったことがないこと」

をしようとするとき

「抵抗する自分」

が出てくるのは自然なことです。

よく言う

「自信がある人」とか
「自分がある人」とか
「自分を持っている人」とかというのは

なんといいますか

「強靭な意志の強さ」

のようなものを
イメージされるかもしれませんが

「何をしても自分」

であることに変わりはないと
知っているのならば

「なんでもできる」のです。

それが本当の「力」です。

柔らかさは
弱さのように見えて

「強さ」

なのです。

弱さにも見える
柔らかさこそ

「自信」の現れなのです。

さて、

今日も長くなりましたが
そろそろまとめます。

「親への反抗」

それは、

人生の前半戦においては
ある種のエネルギーになってくれるものです。

「親のようにならない」
「親を超えてやる」

といったパワーは

「ことを起こすとき」の「機動力」としては

意外にも役立ってくれます。

例えていうなら

「子供」は「ロケット」

「親」は「発射台」

であるといえます。

発射台の力によって
飛び立つことはできても

そのあと

広い宇宙を飛び続けるには

本人が持つ燃料と
本人が持つ燃焼力がなければ

いわば

本人がそのまま持っている
「熱」がなければ

飛び続けることは
できないのです。

あなたの親は

あなたにとって
冷たかったかもしれません。

しかし、その冷たさが

あなたを飛び立たせてくれた。

「あんな冷たい人間にはならない」
「あんな厳しいだけの人間にはならない」

その反抗力が
あなたを飛び立たせてくれた。

どんなに冷たくて
どんなに不出来な親でも

立派な発射台に
なってくれているのです。

恨んだままでも、それでも
感謝してもいいのです。

嫌いなままでも、それでも
感謝してもいいのです。

最後に
もう一度。

「父親(母親)のようにならない」

という、

「他人を軸に置いた人生」

を生きている限り

それの逆をやろうとしても
それを超えてやろうとしても

「自由」になど

なれないのです。

そこに

「他人」を介在させている限り
「自由」になどなり得ないのです。

「発射台」と
「ロケット」が

見えない鎖でつながったままでは

遠くまでは
飛んでいけないのです。

さて、そろそろ。
さあ、あなたも。

不器用だった親に感謝して

「その鎖」を断ち切ろう。

「感謝」というチェンソーで。

火花を散らしながら

その鎖は
溶けて解けるようにして

あなたを発射台と切り離し

そしてあなたは

飛び立っていく。

どこまでも
自由に。

いつからでも
自由に。

内藤加奈子

【追伸】
親にこだわっているかぎりは、まだ親離れできていないのかもしれません。意識に他人がいなくなったとき(他人=自分になったとき)あなたは自由自在に飛んでいることでしょう。昨日セッションした女性も親にこだわっていたけど、引越すことに決めました。わたしに会うと10人に1人は引っ越します。わたし、不動産業もできるかも。笑

とはいえ、形だけ引っ越しても、心の鎖を切っていないなら、なにも変わらないのですよね。『心と行動が一致』したとき、あなたは、どこまででも飛べる。宇宙の果てまで。一緒に行こう。泣きながら。泣きたい人は泣きに来てくださいね。大人が泣くって素敵ですから。

いつもシェアありがとうございます。拝読しています。

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