わたしが、わたしを、迎えに行った、
という話です。
あなたが、過去のどこかに
置き去りにしたあなた、はいませんか?
もうすでに、
怒りや、恨みや、憤りは色を失って
純粋な寂しさや、悲しさ・・・
などとというと、怖くて怖くて、目を向けられない
真っ暗な孤独の中に
あなたは、あなたを置き去りにして
生きるために、別の自分を作り上げて
それを使って、生きているふりをしてきた
生きているふり、だと
自分に気づかれないように
できるだけ
涙も出ないほどに奥歯を食いしばるような
そんな生き方を
選んできたのでしょう。
助けてくれる人など、
誰もいない
そんなことは、当たり前なのだから
誰もいない、などとも、言葉が浮かぶこともない
助けを求める?
どうしてそんなことができる?
だって誰も助けてはくれなかったじゃない?
信じたけれど
裏切られる、繰り返し。
ただ目の前に広がる
とても困難な現実に格闘する自分を見れば
いつか置き去りにしてきた自分のことなど
思い出す隙もない。
強い。わたしは強い。
そう信じたかったのでしょうし
そのように、人から言われることを
誇らしく思ったこともあったでしょう。
忘れた自分に
できるだけ光が当たらないように
できるだけ
今の自分を忙しく生きる。
泣いてみようか、と思わないと
泣くこともない。
人生には、ときどき「悪者」を登場させて
正気を保とうとする。
優しい気持ち。
それはどんなものだったかを探すと
やっぱり、遠くに忘れてきてしまってようで、
手がかりがない。
いつも人生に休息はなくて
自分を追い立てるのが、なんとなく美徳のような。
思い出さないように。
思い出さないように。
あの場所のことを
あの記憶のことを
思い出さないように。
今も泣いているあの子のことを
思い出さないように。
小さくうずくまって泣いているあの子のことを
思い出さないように。
「迎えに行ってあげて」。
車を走らせながら
涙が滲むのだけど、
なぜか、とても嬉しい。
保育園で、母を待っていたときの
「かなちゃん、お迎えだよー」
という先生の声がよみがえる。
やっと会える。
懐かしいけど、体のどこかに緊張感
息を殺して歩いた道を
なぞるように歩きながら
建て替わった家々の中に
変わらない風景を探しながら
そこに。
後ろを向いて、
うずくまっている、小さなわたし。
抱き抱えると
サングラスから涙がはみ出してしまう。
「時空は繋がってるから」。
大人のわたしが
あの頃のわたしを連れて。
怖かった場所を眺める。
そして、
懐かしい公園をいっしょに歩く。
あの頃はなかったカフェに
あの頃大好きだった、チョコミントのアイス。
今のわたしは
絶対に注文しないけれど
それが、
なんだか嬉しくて、幼いわたしが喜んで食べる。
カフェのテーブルの下で
子どものように足がパタパタと動いてしまうのを
少し面白く確かめながら。
「目に入るもの、景色がまったく変わるよ。」
その通り、
今は目に入る一つ一つに違和感があります。
その違和感が、とても嬉しい。
こんな都会に住んでいるけど、何にこだわっていたのだろう。
かっこいい服を選んでいたけれど、本当は可愛いのがいい。
本当は、隠れていたい。
幸せを見つけながら暮らすのに、そんなにお金はかからない。
何かを演じるために
飾りが必要だったのだけれど。
息が吸えるようになったことに気づく。
肺や、肋骨が広がって
呼吸ができている。
やっと、生きられる。
こんなにゆっくりと歩くことができるんだ、と驚きながら。
変な話を
ここまで読んでくれた方の中に
もしかしたら
いつかのあの時に
置き去りにした自分がいるかもしれない、と思う方がいらっしゃるなら
「迎えに行ってあげて」。
その場所に
何度も帰ったことがあるのに
素通りしてきた場所。
ずっと待っています。
すぐにはいけないなら
イメージの中で、そこに迎えに行ってみてください。
はにかんだ、幼いあなたが
ちょこんと、大人のあなたを待っているから。
変な話に付き合ってくれて
ありがとう。
わたしのようなあなたへ。あなたを待つ、あの日のあなたへ。
内藤加奈子
追伸:
この言葉たちを下さった方に、感謝の言葉が見つからないのです。
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内藤加奈子(ないとうかなこ)
起業して22年。ビジネス書著者。店舗コンサルタント。ヴィジュアルマーチャンダイザー。占い師。
国語、英語、理科が100点、数学、社会が30点、理系にも文系にもなれない&興味のないことに脳ミソを使えない不器用人間。死なないように1日を生きるのがやっとだった、友達0人の子ども時代から脱する「生き残り戦略」として培った「人づきあい力」を発揮し、大手アパレルで売上ナンバーワンを達成。いい気になって脱サラ→起業するもあっさり失敗し無一文。飯を食うために銀座でホステスになり「一生涯銀座に勤めるのもいいかな」と思っていた頃、アパレル時代の知人が紹介してくれたブランドの仕事をいただいてコンサルタント業を始める。その後(ここに書くと長いので省略)色々とミラクルが起きて本を8冊書く「運だけ人間」でもある。10歳のあの日の自分に伝えたい。よく生きてくれた。そのおかげで今は、日産、味の素、アディダス・・・などの大手企業から声がかかるコンサルタントになっている。結婚して離婚もしたが子どもも元気だ。幼い私よ、よく生きてくれた。「死ぬ勇気があるなら今日1日だけ生きよう」と頑張った10歳、11歳、12歳のあなたに報いたい。生きてるだけで可能性!今日も生きよう!!的なメッセージを発しているのがこのブログです。そして突然ですが、占い師にもなりました。メルマガもLINE公式でもいろいろ言ってるのでぜひどうぞ ↓
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