【最新情報】
10月18日(火)
新刊「愛されたいなら嫌われなさい」
光文社より発売。全国書店にて。
10月9日(水)
神楽坂の書店にて
トークイベントを行います。
詳細はメルマガにて先行してお知らせします。
・・・
あなたには
「あの人みたいになりたい」
という「憧れの人」は居ますか?
もし居るなら
その人の「何」に憧れていますか?
経済的な成功でしょうか?
美貌でしょうか?
趣味の良さでしょうか?
煌びやかな生活でしょうか?
…
わたしの話をします。
わたしが、本当の意味で
『幸せ』
であることを感じるようになったのは
ここ3年くらいのことです。
その前は
「形として幸せ」
ではあったと思います。
仕事でいえば
13年前に独立し、大手のクライアントを相手に、次々と仕事をこなしながら、毎日忙しく、日本中を飛び回っていました。
本8冊書きました。
雑誌の連載も、取材も、新聞にもテレビにもラジオにも出ていました。
数百人の前での講演も
何度やったか、わからないくらいです。
ニッチな業界ですが、
わりと「すごい人」みたいに
扱われます。
プライベートでいえば
結婚もし、家族も喜び
誰から見ても不足のない人生を歩いていたと思います。
けれど、わたしは
いつも心の奥のほうで
寂しい思いをしていました。
確かに
仕事は順調そのもの。
家庭も
外から見れば、順調そのもの。
けれど、わたしは相変わらず
強がることをやめなかったからか
強がっていることに
気がついてもいなかったからなのか
辛くてどうしようもなくなり
過呼吸と吐き気でまともな生活が
できなくなって
助けを求めても、求めても
家族からも
「おまえが我慢すればいいことだ」
「おまえが自己中心的なのが悪い」
と、押し返され。
時間をかけましたが
結婚していた人とも、家族とも
別れることになりました。
「原因は何か?」
と自問自答すれば
「自分」を無視して生きていたから
でしかないのですが。
…
ちょっと話を逸れて
「家族」の話になります。
家族であっても
「生き方」「考え方」が違うというのは
あって当たり前のことだと思います。
家族だからといって
同じであることもあるでしょうし
全く違うこともあるのです。
わたしが、
体も心も壊すほどの状況でも
そのまま耐えていくことが
わたしの親にとっては
「善」だった。
わたしには、それは
「死」に近かった。
というように、
どちらが良いとか悪いとか
ではなく
「違う」
ということは「ある」のです。
そこを、社会的な通念で
「家族なんだから」
「親なんだから」
「子供なのだから」
と、
自分を殺すから
辛くなる。
親は捨ててもいいのです。
言い換えれば
「自立」です。
離れたうえで、
深く感謝してもいいのです。
本来、子供が思う道を生きて、幸せだと感じているのであれば、それが「親孝行」になるはずだからです。
わたしも親ですが、そう思います。
…
話を戻します。
仕事もプライベートも
順風満帆に見える。
そんな誰かを見て
「あんなふうになれたらいいな」と思う。
SNSが出てきてから
他人の生活が見えるように
なりましたから
「憧れの人」
は、見つけやすくなったでしょう。
けれど、その人が
「外側」だけでなく
「内側」まで
純粋に満たされているのかどうかは
誰にも、見えないのです。
その本人、にしかわからないのです。
なんとでも
「見せる」ことはできます。
「見せる」ことが上手な人が
仕事としては上手く稼いでいます。
起業塾のようなところでも
稼げないのは悪で
稼げるのが善と教われば
稼げない自分
行動できない自分を
まるで
人間的に何かが欠けていて、
人間的に劣っている
そんなふうに思い込んで
絶望してしまう人もいるでしょう。
そんな人は、安心してください。
ただ「稼ぐのが下手なだけ」です。
そして
「稼ぐことが命に関わる事態でないだけ」です。
総じて、行動できないのは
「そのこと」に
本当のところは
必要ないだけです。
本当に必要ならば
動かざるを得なくなります。
やってみて
たいして必要ではなかったと
気がつくこともあります。
どんな優秀な講師であっても
あなたの好みや
あなたの過去の経験や
あなたの人間性まで
変えることはできません。
変わることがあるとすれば
あなたが
あなたの中にある
今まで見たことのないあなたと
あなた自身が出会ったときです。
その「きっかけ」や「場」をくれる人は
いると思います。
…
起業が流行していることは
良いとも悪いとも思いません。
必要な人はするでしょうし
必要ない人はしないだけでしょう。
必要だと思った人のなかから
何割かが上手くいく、だけのことです。
ダイエットみたいなものです。
容姿が整っているからといって
その女が「魅力的」かどうかは
別の問題。
経済的な成功、ならば
稼いでいるからといってそれが
「人間性の証明」にはならない。
もちろん、
お金を稼ぐことが上手で
人間的に魅力的な人もいます。
お金を稼ぐことが上手なのに
稼ぐほど病む人もいます。
お金を稼ぐことが下手で
いつも人に助けられる人もいますし
お金を稼ぐことが上手くない人で
自ら孤独を選ぶ人もいます。
どれだって、いい。
確かに、
資本主義社会ですから
お金があればできることが増えます。
お金があれば
多くのことが解決します。
自分の身の回りのことだけでなく
遠くの誰かにお金を使うこともできる。
できることは、増える。
…しかし、
わたしのような人間もいたことを
思い出してください。
仕事で成功
プライベートも順調
そう「見える」人であっても
「内側」も幸せな状態なのか
「外側」だけなのか
そこは必ずしも
「=(イコール)」
ではないということ。
たとえば
お金を稼ぐのが上手くないのなら
誰かに稼いでもらえばいいのですし
自分には
「この能力が欠けている」
と知ることで
「誰かに頼る」
という
新しい能力に気がつくこともあります。
…
あなたが「何者」かに成ろうとして
それに関することを
誰かに教わろうと思うなら
忘れないでください。
あなたは
あなたにしか、なれない。
何かが器用になるかも
何かを手に入れるかもしれないけど
それが、
「あなたの証明」には、ならない。
何ができても
何ができなくても
あなたは、
あなたでしかない。
そこにしか「価値」などないことを
忘れないでください。
何かに成ろうとして
それに成れるというのも
それに成れないというのも
どちらも、すばらしい「経験」です。
何がすばらしいかといえば
あなたが何ができて
あなたが何ができないか
あなたは何が好きで
あなたは何が嫌いか
あなたが
あなたを、知る。
知ることができるから、です。
知らないものや
おぼろげなものを
信じることは難しいでしょう。
現実の自分
そのままの自分
何ができても、できなくても
生のままの自分を見て
そのままを生きることができることが
何より、あなたに、安心感を与えるでしょう。
だから、安心して
何者かに成ろうとしてみてください。
それに、成れても
たとえ、成れなくても。
あなたは、
もっとあなたに、なれるから。
失敗、なんてないのです。
「外側」がどうでも
「内側」がどうでも
その「両方」を知っているのは
あなただけ、だから。
自分の、一番の理解者になること。
そして、自分と生きていくこと。
それほどの安心感は、ほかにないのです。
あなたがあなたを責めて
あなたに石を投げている限り
「外側」がどうでも
「内側」は満たされることはないのです。
…
お金がなかったことに
強い劣等感を感じた人が
お金を稼げるようになると
稼げない人を見下すようになる
こともあるのかもしれないけど
別に
お金があったときも
なかったときも
その人生を
そんな自分を
「なんとかしてやりたい」
そう願って
迷いながら
自分を見失いながら
自分と争いながら
自分を傷つけながら
それでも、生きてきたこと。
それが、すごい、じゃないですか。
だからね、心底、思うんですよ。
何を持っている人も
何を持っていない人も
本人が感じる本人は
ごまかせない。
それを前提として
あなたにもし
「憧れるもの」があるなら
その人と同じものを求めてみるのも
いいと思います。
「経験」になるから。
その経験が
あなたを
あなたに
引き合わせてくれるから。
あなたが
あなたに
なるために。
どこにもいない、
あなたになるために。
なんだって、やってみればいいさ。
なんどだって、やってみればいいさ。
自分を「見る」ことから逃げなければ。
お金が欲しければ
稼いでみたらいいし
美しくなりたければ
全力でなってみたらいい。
何をするのでも
他人の目を通してでなく
自分の目で自分を見ることからは
逃げられないから。
経験のすべてが
あなたの宝石になるから。
それしか、
あなたの「人間的な魅力」には
成り得ないから。
「外側」がどうでも。
「内側」がどんなときも。
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「愛されたいなら嫌われなさい」
嫌われるほど生きるのが楽になる自分プロデュース術
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